思っていた以上に状態が悪かった、子宮と卵巣。
先生があまりにも淡々と話すので、
私は静かに耳を傾けます。
「手術が必要」
「悪い所だけを取るか。」
「でも悪い所だけを取っても、再発する可能性あり」
「その場合はまた手術をしなくてはいけない」
「年齢的に、子宮と卵巣を摘出する事もお勧めします」
「そうすれば当然再発はない」
「どうされますか?」
・・・・・ん?
そんな重要な事を
「はい、じゃあ取っちゃって下さい」
なんて簡単に決められません。
真っ白な頭の中で一所懸命考えて質問
しました。全摘出のメリットとデメリット。
■メリット
・再発しない。
(摘出すれば再発しようがない)
・子宮ガンや卵巣ガン等にかからない。
(摘出すればガンにならない)
■デメリット
・再発の可能性がある。
・ガンになる可能性がある。
(0%ではない)
・女性ホルモンが分泌されなくなる
(50歳位迄ホルモン補充)
その他、子宮や卵巣を摘出すると、
急に老けたり女性らしさがなくなる
かもしれない。とか、
術後体質が変わったり、更年期に
なる等、色々心配な事だらけです。
悪い所だけを取るか、
それとも全摘出するか。
即答出来る事ではないので、
一旦家族と相談して決める旨を
伝えて帰宅しました。
気持ち的には、ショックと言うより
は、取るべきか取らざるべきかを
ひたすら前向きに考えていました。
何故だか、不安な気持ちは
ありませんでした。
それは多分、私には子供もいるし、
今後子供を産む予定もないし、
「女性らしさ」にこだわりがない
からかもしれません