ブログはじめました。

初めての投稿は子供の頃から大好きな岡田淳さんのびりっかすの神さまにしてみます。



この本とは30歳手前のわたしが小学生のときに出会いました。

最寄りの図書館に飽きて、たまたま少し遠くの図書館(といっても区内の隣のエリア笑)まで行ってみたときのことです。


なぜたくさんある児童書コーナーの中からこの本に惹かれたかは正直覚えていません…なんとなくふしぎなタイトルと、虹の尾を引いて飛ぶ小さいおじさんが気になったからかな。


とにかくこれを含む児童書を上限いっぱいまで借りて、家に帰って読んでみたら…もう止まらなくなってしまいました。

とくに気に入った本は昔から定期的に読み返したいタイプだったので、返却しては数ヶ月後に自転車で図書館に行きまた借りてを2、3度繰り返し、やがて自分の本棚に収まることになりました。



作者の岡田淳さんは昔教職をされていたそうで、いつも小学校を舞台にひっそりとふしぎな事件が巻き起こるのですが、細かい描写がなんともリアルな表現で、子どもと先生両方の視点から学校を見ることができます。


本編の内容を追いながら、端々でああこんなんだった、小学校ってこういう雰囲気で時間割でこんな設備や備品がそう言えばあったな…等、大人になってから読むとなんとも言えないノスタルジーを感じていっそう楽しめるのです。


もちろん対象年齢の子どもにとっては純粋なエンタメとして楽しめるので、当時のわたしも作者・岡田淳さんワールドが大好きになってしまい、そこから長らくこっそりと岡田さんのファンなのです。



さて、本題ですがこの物語はある小学校の四年一組の教室の中、小さな世界で起きた小さな事件についてのお話です。


主人公の始(はじめ)は家の都合で転校してきた初日、教室を漂うくたびれた小さな男『びりっかす』を見つけました。

始にしか見えないこのおじさんは観察するとどうやらクラス内でなにかの順位が決まるたび、最下位の子の近くに現れるようです。

始はびりっかすと話したくてわざと最下位をとるようになりましたが、たまたま同率最下位の子が現れたとき、その子にもびりっかすが見えるようになります。

そこからはだんだんびりっかすを見たい子が増えて、みんなが同率最下位を取るようにすることでクラスの最低点が上がっていき、なぜか点数がまったく一緒の子どもがたくさんいることに担任の先生はとまどい…


と、こんなお話ですが、とにかく面白い。

そもそも学校とは、みんな仲間で友達だけどテストについては点数を競うものですよね。

当然点数ごとに順位が決まるし、それが高ければ褒められてうれしい、低ければ怒られるし悔しい、そういうものだと思っていました。



そこでびりっかすを見るために子供たちがこぞって最低点を目指す、というのはなかなか衝撃的です。

しかも競うのではなくみんなでびりっかすに会えるように協力して、同率最下位を取るのです。

共通の目標があることでクラスの団結力は密かに増していきました。



小学校のころはさすがにそこまで成績を落としたことがなかったのですが、これを読んでテストの回答をわざとたくさん間違えたら何か見えるのかな、なんて考えるのも楽しい体験でしたね。



びりっかすというおかしな神様がいる他は小学校の日常風景が続くので、親近感もあり大好きな児童書でした。

小学生の子供の読書感想文などにもちょうどいい題材ですよね(ちなみにわたしはこれを題材として提出した宿題の読書感想文で、クラスの会で先生に褒められましたキラキラ)。



本自体の感想というより自分の思い出ばかりになってしまった…

でもいつかびりっかすの神様を好きな誰かが読んでくれたら嬉しいです。