〈YH〉

園内に入ってから、ドフン行く所にチャンミンも走りながら付いていき、握った手は離さずに...
その二人の行動は、見ていて面白かった♪

そして俺はモモと、
「キリンさん、首長いねぇ~♪」などと、緩~い見学をしていた。
そして着かず離れずで一歩下がってドフンを見ていて気づいたが、ドフンの嫁さん候補はユリちゃんだけではないのがわかった。
いろいろな園児、特に女児から声をかけられているドフンの動きを自ら制限して、写真を撮る事も忘れて自分の右側、左側へと引っ張り、手を握ったまま、まるで隠すようにくるくる回る二人に思わず笑ってしまった。

そろそろかな?って思っていた頃。
チャンミンがこっちを見て手招きした。
明らかに不機嫌だ!
充分動物を見て、木の上の猿を見た頃から肩車で御満悦のモモを連れてチャンミンの所に行くと、
眉間に皺をよせていたチャンミンが、

「ユノ...この保育園はドフンの教育上危険です..どうしよう~」

俺は、「ア~ハ~ハ、ドフンの嫁さん候補がいっぱいだな♪」

「ユノ!笑い事じゃないです」

その時、チャンミンが手を離したからドフンが俺の側に来て ♪
「パパ~ドフンも肩車する~」
と、抱き着いてきた。

モモは、「ダメぇ~、まだモモ降りない~!」と叫び、ドフンは、
「パパ~、ドフンも肩車~」と俺に抱きつく。

そんな俺達をチャンミンはいつの間にか用意したカメラで写真を撮り始めていた。
『オイ、オイ奥様、この場はカメラでなくドフンを肩車だろう...』

それでも俺は、「良い写真が撮れました♪」と笑顔になったチャンミンに...満足して、
モモを肩から下ろすと今度は、
チャンミンの手を引っ張り、
「ママ~、今度は虎さんと撮る~♪」のモモと。
「ドフンは鹿さんと~♪」のドフンに笑顔で、
「ハイ♪ハイ♪  では順番にね...」と、答えるチャンミン。

俺はそんな光景が嬉しくて、
「じゃ~4人で手をつないで順番に写真撮りに行くぞ~♪」
と、4人のひよこトレーナー親子は手をつないで走り出した。

『俺は幸せだった。
チャンミンと生きて行くと決めた時、子供は勿論諦めた。
でも、神様がモモとドフンを俺達に授けてくれた。
モモはまるでチャンミンのように愛くるしい...
ドフンは、誰からも好かれて可愛い...
ずっと、守っていく。必ず...
俺達家族はずっと一緒だ♪』
3人の笑顔を見ながら、改めて神に誓った。

…………………………………

動物達と写真を撮っていると、先生達が、
「そろそろ、お昼にしま~す♪」と声かけてきた。

モモとドフンも、
「「お昼~♪  お腹すいたぁ~♪」」と行って、お昼の場所に走り出した。

『さぁ、奥様...荷物の大部分を占めるであろうお弁当の時間だ♪...
一体、どんなお昼なんだ...』

俺達は又手をつないで移動した。


    続く...☆



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