スピーキングテストご存知ですか


私は当事者の親としても与党議員と言われている身としても今回都立高校入試に採用することに反対です。



賛否あることは承知していますが、聞けば聞くほど課題がありすぎで、子どもたちの大事な高校進学に対する不利益があるからです。

まず東京都教育庁の言い分は、各学校にパンフレットを配布して周知している、動画も作成してるからみてください、保護者会で簡単な説明だけ(学校関係ないからそうなるのも当然)あとは個別に聞いてくださいとのこと。


詳細について市区町村教育委員会、学校の先生、保護者、生徒も理解してません。
東京都教育庁からは、来年度都立高校入試からスピーキングテスト導入する、絶対なので全員申込テストを受けるようにと知らされる程度の認識です。塾から聞かされて対策を始めてる子どももいます。

そして対象が、私立受験には関係ないので私立中からそのまま上がる子はそもそもスピーキングテストすらうけません。

教育庁に聞くと、何年もかけて準備してきた、今にはじまったわねではない!

スピーキングテストのプレテストを一部の学校で試験的に重ねてやってきた、それらの評価を経て必要であると判断した。

本来なら昨年(現高校一年生)から導入予定がコロナ理由に1年延期としたため

今年度からの導入とのことでした。


それならもっと早くからスピーキングの評価は

学校で出来ないからと詳細に説明するべきです。


現中学3年生から都立高校入試に採用されることがもっとも重大な問題です。


学力試験の結果の点数700点+調査書点300点(内申点)に+スピーキングテスト結果点20点(A~Fの20点~0点の6段階4点刻みの点数配分)が加算され1020点総合評価として都立高校入試の合否を決めるわけです。


本来なら1000点満点でいいのです。

学力試験では、1点で合格、不合格が決まってしまって希望した学校に入れる、入れないが決まるんです。


スピーキングテストの4点きざみの配分と1教科分に相当する20点という点がどれだけ大きいかを知らないといけませんし不受験者の扱いについても説明不足です


このように今まで必要とされてこなかった、新しい取組ということでのスピーキングテストを11月27日に公立中学に通う(特例もあるが)すべての中学3年生はテストを受けに行かなくてはならず一発勝負を課せられるわけです



これまでも英語の4技能の強化すると

言うなら

「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」という4つの力を強化していくのは本来授業の中で行われるべきものじゃないでしょうか


さらに、このスピーキングテストの回答をそもそも準備をしてからとか、回答する前に考える時間があるとか、そういうこと自体、現実からかけ離れています。


語学はあくまでもコミュニケーションの道具なので、その場で相手の話を聞きながら対応するもの普通はそういう思考回路ではコミュニケーション取らないと言うことです。

やっていることは読み書きのお勉強をスピーキング形式にあてはめたもので、これではしゃべれるようにはならないと多くの方から声を頂いています。

今回びっくりすることは、学校でスピーキングが評価できないから外注して受験企業のBenesseと協定を締結してBenesseのシステムを採用しながら、テスト内容を共同で作成するとのこと

おかしくないですか?


中3生は、志望校を絞るため、偏差値と照らし合わせ行きたい学校へ行けるかどうか、受験勉強に励んでいるのです


子どもたちの教育の不平等はあってはならないものです。

すでに塾行けない家庭の子どももいるなかでさらにこのスピーキング対応塾もでてきている状況です。
益々公平性に欠け、弊害です。
公教育の崩壊になりかねません。

入試に導入を見送り見直すべきです。

この事を真剣に考えて判断してほしいです。



保護者の会が立ち上がったようです。


保護者へもっと知ってもらい声を力変えたいと思います。

そして都民ファーストの会都議団の中には

おかしい!

中止すべき!とのさまざまな課題を認識し

共に立ち向かう仲間もおります。

ここは、子どもファーストでなければなりません。


都議会議員 桐山ひとみ