今日は桂離宮・華厳寺・松尾大社を回ります。

 

まずは桂離宮へ参ります。桂駅から徒歩で20分ほどでつきます。

 

桂離宮とはその名の通り離宮、つまり皇族の別荘です。現在は宮内庁により管理されていて、見学するにはまずネットかハガキで申し込みする必要があります。

 

見学にはガイドが同行し、外国人観光客向けの英語ガイドも用意されています。
 

私は日本語ガイドを選びましたが、離宮の歴史や見どころ、建築物や植物について非常に詳しく説明してくださり、大変勉強になりました。
 

なお、一回の見学は定員20名の上限があるため、早めの予約をおすすめします。

 

 

 

入ってすぐのところに、横道を塞ぐように生えている松の樹があります。

 

この奥には庭園がありますが、一目で庭園の全貌が分からないようにあえて視線を遮るために植えているとのことです。

 

 

じゃりじゃりと小石を踏みながら進むと、小さな橋があります。

 

 

こちらは御幸門。皇族の行幸のために立てられた門です。この付近には「御輿石」という、天皇の輿を下す場所があります。

 

 
池の中央に石橋で繋がっているところは京都の天橋立を象っているそうです。
 
 
桂離宮は最古の回遊式庭園としても知られていて、こうしていろんな角度から眺められるのが回遊型庭園の醍醐味ですね。
 
左手の小さな茶屋は「松琴亭」という名らしい。茅葺の屋根が庭園の雰囲気にうまく溶け込んでいますね。

 

 

 
こちらは松琴亭の内部。床の間と襖には近頃で大人気の市松模様が見えます。小さく凹んでいる空間は石炉を置く場所とのことです。上の棚には花鳥図の襖絵があります。
 
桂離宮は完成から一度も火災に遭ったことがないから、ほぼ完全に創建当時の姿を維持しているとされています。これが当時の皇族が見た風景だと思うと感慨深いですね。

 

 

 

松琴亭の周りから見えるもう一つの茶屋、笑意軒です。

 

 

笑意軒の外観。ちょっとこじんまりとした茶屋ですね。

 

ガイドの説明によると、建築物の姿を維持するため、この屋根を支える一本一本の木が何の木で作られているかまで詳しく記録されており、折れたり傷んだりした際には、同じ種類の木を使って継ぎ直しているそうです。

 

 

笑意軒とかかれている扁額があります。

 

 
こちらは書院。柿葺の屋根が立派ですね。柿葺は二十年ほどで作り直しなければいけないから、維持には大変な労力が必要でしょうね。

 

 

見学の後、桂離宮限定の御朱印帳を購入しました。あと家族へのお土産としてハンカチを二枚購入。菊紋が入ってるから外国人にも人気らしいです。

 

次は華厳寺へ参ります。

 

 

華厳寺は鈴虫を飼育しているから、「鈴虫寺」とも呼ばれてます。

 

 

 

扁額に山号の「妙徳山」がかかれています。

 

華厳寺はいつでも拝観できるわけではなく、30分ごとに説法が行われるため、その時間までは外で待つ必要があります。

 

私が訪れた時はちょうど前の説法が締め切られたところだったので、近くの売店でアイスクリームを食べながら30分ほど待ち、拝観に入りました。

 

広いお座敷に通され、そこにはお茶とお茶菓子が用意されていて、籠に入っている沢山の鈴虫が大合唱しています。

 

やがて僧侶さんが入って説法を始めます。

 

説法の内容をまとめると、己の心境一つで世界が変わること、人に思いやりを忘れないことなど、言ってみればありふれたことではありますが、僧侶さんの語りが上手くて、表情も豊かで見ていて飽きませんでした。

 

まあ正直鈴虫の音が若干うるさいのですが、鈴虫の音に包まれながら説法を聞くのはなかなか奇妙な体験でした。

 

 

 

説法が終わると、山門のよこにある幸福地蔵大菩薩に拝みます。

 

一つだけなら何でも叶えてくれるとのことで、僧侶さんの言った通り思いやりの気持ちを忘れずに願いました。

 

 

 

御朱印もいただきました。次は松尾大社へと向かいます。

 

 

こちらは楼門。左右には随神が置かれています。

 

 

こちらは拝殿。

 

 

こちらは相生の松。黒松と赤松の2つの松が一つの根から生えた松です。

 

 

 

 

こちらは中門。この奥には本殿があります。

 

 

こちらは松尾大社の祭神、その神使である亀と鯉です。

 

 

松尾大社には「松風苑」という庭園があります。その中には三つの庭園がありますが、こちらはその一つの「曲水の庭」です。

 

 
こちらは摂社の一つ、滝の神様の滝御前です。

 

 

 

こちらは「蓬莱の庭」です。

 

 

御朱印もいただきました。

 

明日は引き続きもう一つの離宮、修学院離宮を回ります。

 

それでは。