長野を離れて、北陸新幹線から東海道に乗り継ぎ、車中の人となって揺らされて数時間、ようやく静岡につきました。
荷物をホテルに預けて掛川駅へ移動。今日の目的地は掛川城です。
掛川城は室町時代の駿河国守護大名・今川氏が朝比奈氏に命じて築城したと言われています。
残念なことに1854年の大地震で天守閣を含めほぼすべての建物が倒壊しました。その後二の丸御殿は再建されましたが、天守はされなかったので現存天守ではありません。
しかし平成に入って天守も再建され、その際なるべく元の姿に近づけるように調査し、当時の工法を用いて日本初の木造復元天守になります。しかも堀や石垣なども復元されているから楽しみです。
掛川駅を出て北に15分ほど歩いて、大手門です。
大手門からちょっと進んだところに、桜の並木が植えられている逆川です。
これは掛川桜という新品種として認定されており、濃い桃色の花びらが特徴らしいです。
まだ満開ではないのですが、川の両側に咲いている姿はとても綺麗です。
本丸の入り口、四足門です。
この階段の両側の塀からも桜が出ています。
入り口のすぐそこにある八重紅枝垂。
ソメイヨシノ、八重紅枝垂、そして天守閣の共演。
空がちょっと曇っているけど、紅枝垂の色がとても綺麗です。あと一週間くらいすれば満開になるでしょう。掛川城はライトアップも行われているようですから、幻想的な風景になるでしょう。
ようやく階段を登りきりました。掛川城の天守は3層4階と松本城と比べるとちょっと小さいですが、それでも十分立派です。
昔の天守の屋根に置かれていたシャチです。
鯱(シャチ)は口から水を吐くとされている伝説上の生き物ですから、火除けとしてよく城の屋根に置かれています。一番有名なのは名古屋城の金色のシャチホコでしょうか。
最上階です。
ここの天井は普通のものですね。
掛川城の二の丸御殿は地震で倒壊の数年後に再建されたものですから、かなり元の姿を維持しており、ここで藩主たちの生活を想像できます。
実はここのような現存御殿は、かの有名な京都二条城を含めて、全国四ケ所しかありませんので結構貴重です。
二の丸御殿は予想以上に見ごたえがあり、ゆっくり回ると30分以上はかかります。
ご参考までに、掛川城の見学時間はおよそ1時間です。
この後静岡駅まで戻り、駅前の「海ぼうず本店」で夕食を楽しんでいました。
静岡の食は私の口にとても合っているらしくて、地酒の「逆刃刀」とおでんの組み合わせが最高です。
明日は富士山三昧。楽しみです。
では。













