2021年10月16日(土)雨
2年ぶり3年ぶりに世界流鏑馬選手権、初級の部に出場してきました。パートナーはクロム穣、5歳のおっとりしたお嬢様
出場選手は北東北在住者又はワクチン接種2回済みの人だけ。私は居住地域の緊急事態宣言が解除され、ワクチンも接種済みでしたので出場資格を得ることが出来ました。それでも試合前2週間からの検温と体調記録、行動記録を提出しての出場です。完全無観客の為、選手以外の方はスタッフ、ボランティア、選手家族のみ。その方々も選手と同様の記録の提出が求められていたそうです。なのでクラブ会員であっても応援不可。試合の宣伝もなく、関係者以外には試合の場所すら告知がありませんでした。
そんな厳戒態勢の中、試合当日の試走が朝8:00からスタートです。出場選手の数は少ないのかな、と思いきや、総勢30人以上の選手となりました。私の試走は8:40。例年だと7:00台ですが、クラブ内開催とのことでゆっくり始まります。
クロムちゃんは乗り替わりの方が試走1組目、8:00スタートです。初めましてのご挨拶をして、試走を見守ります。前日まで私がおっとり走らせていたので、おっとりクロムちゃんは、試合当日でも落ち着いていて、おっとり走っていました。「おっとり」って書き過ぎ
相乗りの方はとても優しい方で、おっとりクロムちゃんを追えないでタイムオーバーを出していました。試合会場がいつものクラブだと馬が「試合だ」とピリっと来ないので、少し追わないと。。。私も追うのが苦手なので苦しい所ですが、タイムオーバーになってしまったら、どんなに当てても全部無効になってしまいます
たとえば1、2マトに挑戦して、その間ゆっくりだな、と思ったら、3マトは捨ててとにかく走らせる、という作戦も有りですよ、というアドバイスも先生から頂きました。
うーん、確かにそうなんだけど、出来たらスタートで上手く馬のやる気、走る気を出せれば途中で追わずに走れるはず。出来たらスタートを成功させて、クロムちゃんにも気持ち良く走って欲しい。途中で尻ムチを入れてイヤイヤ走らせるのは、若いクロムちゃんの今後のことを考えると出来たら避けたい。
試合楽しい走路楽しい
乗り手の期待に応えられた
私仕事出来るのよ
そんな気持ちで今後の流鏑馬ホースとしての生活を送って欲しい。今日の試合がクロムちゃんの成功体験となって欲しい。
そんな気持ちで、クロムちゃんの走らせ方を悩んでいました。
乗り替わって私の試走です。馬は既に身体が温まっているので、速歩から。速歩1本、駈歩3本、最後の1本だけ矢を放っても良いルール。最初の駈歩から両手を離してバランスを見る選手もいますが、私は試走では手を離すのは最後だけにする事が多いです。試走は馬に
走路のこのコースを走って欲しい
この速度で走って欲しい
と伝える最後の場だと思っています。コース、と言っても例えば走路の幅の真ん中を走って欲しい、とかクランクのある走路だと、最初は左寄りで、1マトを過ぎたら右に寄って、などともっと細かく指示を出していきます。馬がヨレるようであれば、早めに修正。私は練習でも手を離しっぱなしにしないで、馬がヨレたら速攻で手綱を取って修正します。
走路に入ったら馬任せ
にはしたくないんです。そして馬にもそう思わせないように、乗り出し(スタート地点)でもいつ手綱を置いたか分からないくらいソッと置くし、走路の途中でも時々手綱をいじる事で、馬に
走路に入ったらワガママしても
ヒトは手を出せない
と思わせないようにしています。まあ私の独りよがりかもしれませんが
速歩は問題なし。駈歩。雨でぬかるんでいるので、無理はしたくないです。私も足が万全ではないので、安全第一です。しかしながら、追わずに走るとやはりタイムオーバー。少し追うことにします。待機中にハミを横に強く持ちますが、コレはあまり効果なし。矢を腰から抜いてそっと首筋に当てます。お少しピリッとしました。駈歩を出して欲しい地点で「はいっっ」と声を掛けます。良い感じで走ってくれました。最後の3走目。ハミを当てて、矢を首にそっと当てて、クロムちゃんがやっと
え、ひょっとして今から試合
と気がついてくれた所で、手に持った矢を捨てて弓を構えます。何本か撃って。途中から追うこともなく、ゴールでも綺麗に止まってくれました何て良い子
試走が終わったら、いよいよ開会式、試合のスタートです
明日こそ試合スタートです
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