東京2020+1のオリンピックボランティア、馬術競技チーム担当に決定してからの長い道のり。

コロナ禍の為、集合研修はなく、主にオンラインのeLernigで研修をしてきました。オリンピック、パラリンピックの歴史、あり方、ボランティアとして必要な知識、会場で使う英会話、手話、車椅子の方の接し方、多様性への考え方、競技の知識、感染症対策、様々な研修を何十時間も掛けて学んできました。コロナ、社会情勢、マスコミ、個人の事情でボランティアを辞退する方を大勢横目で見ながらも、それでも

頑張るアスリートが、競技馬がいるのなら、お迎えしておもてなしをしなくてはならない。

日本に来て良かったピンクハートと選手に、訪問客に思ってもらいたい。

そんな思いで、歯を食いしばって残ったボランティアメンバーは熱い思いに満ち満ちた人たち。SNSを通じてボランティア同士で知り合い、励まし合い、zoom交流会などを通じて交流も深めてきました。マスコミにオリンピックが叩かれる度に、ボランティアメンバーがどれだけ傷ついてきたか。。。仲間がいたから乗り越えられてきましたニコニコピンクハートキラキラ


そんな中で、やっと初めての活動日を迎えました。それは開会式の前日。2021年7月22日(木)(祭)集合時刻は午前6:00、始発に乗って馬事公苑に向かいました。
馬の街って感じですね。高級住宅街です。
途中自衛隊の駐屯地を経て、
馬事公苑に到着。

空港並みのセキュリティチェックを受けます。このセキュリティチェックはボランティア・メンバーと自衛隊の合同で行われていました。手荷物検査に金属探知機、ドリンクも飲みかけの物は自衛官の目の前で1口飲まないといけません。

最初、なぜ自衛隊!?って思いましたが、場所が駐屯地に近いこともありますが、高価な競技馬をお預かりしているからだと思います。羽田空港からここ馬事公苑までの馬の輸送も、ずっと自衛隊が付き添っていたそうです。

欧米では日本と違い、競技馬の経済的、社会的価値がとても高いので、オリンピック級の馬は1頭が何億、何十億という値段がするそうですハートブレイクハートブレイクハートブレイク何かあったら私の生涯賃金でも支払うことができないので、(何十回も生まれ変わらないと無理アセアセ)、馬にはなるべく近寄らず、怯えさせず、遠くから見守るだけにしようと心に誓っています照れ


入場してボランティア・リーダーとセッション。この時はまだ、メインアリーナでの練習も行われていないとのことでした。私の役割は、乗馬経験者だけで構成されたトレーニングチームです。障害が始まったら、バーの出し入れや設置なども役割に入って来るそうですが、まだ本格的な練習が始まっていないこの日は、練習馬場の整備のみ、つまりボロ拾いがメインでしたウインク

ムチムチでぷりぷりな競技馬のお尻を追いかけ続ける1日。幸せですウインクピンクハートキラキラルンルンハート


メイン・アリーナです。
テーマカラーのパープルが本当に美しい、立派な観客席。無観客になってしまって、スタジオ・デザイナーが大変残念がっていたそうです。

私もとっても残念です。


練習馬場は20×60の馬場が6面、室内馬場が1面、クロスカントリーコース1つの全8面。まだ人馬がそんなに練習していなくて、芝生のあるクロスカントリーコースで、長旅の疲れを癒す簡単な引き運動をしている方が多かったです。どの国の方達もわれわれボランティアに気軽に挨拶をしてくれたり、ボロを拾っていると「Thank you!」と言ってくれたり、とてもフレンドリー。日本人選手もいらっしゃいました。

この日も快晴でとても暑かったのですが、芝があるからか、そんなにはシンドくなかったです。馬用の「クールダウンエリア」にミストを何度も浴びに行っていたからかも知れませんウインク板氷と扇風機とミストが出てくる、このクールダウンエリアはとても快適で、日本の暑さに慣れていない馬も、きっと気にいると思います。

ここでミストを浴びているお馬ちゃんを見かけて、じっと見つめていたら

なーに!?

って、きゅるるんした瞳で振り返られてドキドキしちゃいましたピンクハートキラキラルンルンハート高価な競技馬も、クラブの子達も、馬という存在は、どの子も等しく同じく可愛いですねキラキラルンルンハートブルーハート

見ただけでは馬の品種は私には分かりませんが、多分KWPNやハノーバー種などが多いように感じました。太い脚、逞しい首、明らかにサラブレッドとは違います。尻尾はパッツン切りが今の流行りのようです。モンドールのようなパッツン切りの尻尾が多く、モンちゃんに会いたくなりましたタラータラータラー

馬場は白い上質な砂と、細かいフェルトが入っています。JRA自慢の砂ですウインククッション性に優れ、雨もすぐに吸収して、ぬかるむことがありません。


ボランティアに配られるその日の支給品。熱中症対策、感染症対策のグッズが多かったです。
氷もあるので、水筒に氷とお茶を入れて持ち歩いていました。
お馬のお尻をじっと見つめて、ボロを拾っているだけで、この日の午前中は終わり、楽しみにしていたランチタイム。
会場によって、お弁当は違うようですが、馬事公苑はこんな感じ。4種類から選べます。私は豆腐ハンバーグにしましたピンクハート

11:00から15:00までは馬場は閉鎖され、馬も厩舎から出てきません。冷房のしっかり効いた馬房でお昼寝タイム!!!お馬は本当に大切にされています。お馬ちゃんたちがお休みしている間に、灼熱の馬場を整備するのが我々ボランティアです雷

午後はVETという、馬の歩様検査に使う馬場横に飾るお花の用意をしました。デザイナーの方は海外の方で、ピンクと紫の花を何度も置き換えては悩んでいました。その度に我々ボランティアはピンクの花を置いたり、紫の花に置き換えたり、デザイナーは「ここに馬が来て、カメラはここから撮るから。。」と映えを予想しながら真剣に悩んでいました。

そして次の日!!!
なんとそのお花が日の目を見ました!!!ルンルン音符キラキラピンクハートハート

日本代表の林選手のTwitterを見てください!!!ピンクハートキラキラルンルンハート


林選手のTwitter

 

 

写真をスクショするのも申し訳なかったので、Twitterを見て頂きたいのですが、この林選手の愛馬、スコラリ君の足元を飾る紫の花ひまわりガーベラハイビスカスちょうちょこれ、私達ボランティアが飾ったお花ですチューリップガーベラハイビスカスひまわり


いやあ、自国開催のオリンピックの醍醐味ですねハートピンクハートグリーンハートブルーハートキラキラルンルン


お花を取りに倉庫に行った時に、障害の道具もいっぱい見ました。


外人から見たニッポン日本


という感じで、キッチュでキュートな障害ばかりです。可愛いのですが、華やか過ぎて馬が物見しないか、ちょっと心配です。


花も障害も馬も、写真は自粛しているのでお見せできなくて申し訳ありません。


帰り際に、馬事公苑のボランティア活動を総括する方から、会場内の案内と役割の説明、道具の取り扱いの説明、そして心構えについての説明がありました。


体調管理も大切だが、その上で、馬のこと、選手のことをまず考えて、行動してほしい、そして


オリンピックは世界最高の馬術の祭典、

それに携わる君たちボランティアも世界最高基準のボランティアとしての自覚を持ってほしい。


君たちには出来るはずだ!!



オリンピアンたちが


東京大会、最高だったよニコニコ


ニッポンって、良い国だったねえ日本


という良い思い出を胸に帰国して欲しい。


そのためには君たちボランティアの活躍に期待している。




そんな感じ。全部英語でしたが、綺麗な発音だったので、大体の意味は分かりました。ざっくりですけどねウインク


これでこの日は解散となりました。



この翌日はドレスリハーサルが行われたようですが、私はオフでした。ちょっと都内をお出かけしたので、その事も記事にしようかなと思っています。そして夜は開会式。


前半はちょっと冗長気味でしたが、それでもバッハ会長が、ボランティアへの謝辞を口にしてくれた事で、ボランティアメンバーは一気に活気付きました。今まで世論の逆風に耐えてきた分、報われた思いです。


ピクトグラムのパフォーマンスが1番面白かったですニコニコラブラブキラキラハート


さて、今日はクロスカントリーが行われる海の森クロスカントリーコースに出動です。今日はトレーニングセッション。また書ける範囲で記事を書いていきたいと思います。


お楽しみにね流れ星キラキライエローハートルンルン音符ハート






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