流鏑馬ブートキャンプ３日目〜飛風が吹いた午後

2019年6月14日(金)

甘えん坊の飛

ブートキャンプ3日目です。

午前中の相手は朱雀嬢。昨日よりは私を受け入れてくれた気がします。ただ、テンションコントロールが難しいです。待機馬場から走路に向かう時にテンションを確認して、「これじゃあ駈歩が出ないな」「これは爆走するな」などと判断して、追ったり収めたりするのですが、テンションが高すぎると判断してゆるゆるとスタートさせたら速歩になり、仕方ないので矢を鞭代わりにしたにですが、判断が遅く、ほぼ走り切ってしまっていました。

反省した次の1走は追い過ぎてしまいましたS先生に「追い過ぎ。ずっと舌鼓してると、いざって時に舌鼓が使えなくなりますよ」と言われて

「つい楽しくなってしまって。。。。スピード出しちゃいました。。。すみません」

と言ったら笑ってくれました

動画を見てやっと分かったのですが、弦を持つ右手が手首が内側に入ってきてしまう事と、位置が低すぎます。三角が完全に潰れています一生懸命走ってくれた朱雀に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私のもう一つの課題は、矢を射った後に腹筋が抜ける事。気持ちよく大残心してから、次の矢番えに時間がかかっていますし、その間腹筋が抜けて馬の反動を抜いていません。危ないですよね。

「打ち切りをする事」

「腹筋を抜かない事」

いっぱい課題があり過ぎて、処理が間に合っていないので、マトに当たる、当たらない、は気にしていません。ただ正しい方法で出来ること。それだけを念頭に置いています。。。。出来てないけど。。。。。

お昼休み。お昼はいつも乗馬倶楽部の方々が取っている日替わりの仕出し弁当を、私も便乗して注文しています。

この日はこんな。美味しいんです

量が多いので、半分食べて冷蔵庫に置かせていただき、残りは宿に戻ってから夕食にしています。

さて、ランチ後は、少し弓練習をしました。下方射の練習です。ちょっとした土手に行き、そこから下に向かって撃ちます。下方射は弓の下が馬のお尻に当たってしまったり、いまひとつ自分でしっくりこなかったので、ここでじっくり習いたかったので、嬉しかったです。

午後は相性の良い飛なので、下方射もして見ましょう、という事で、横撃ちもまだまだ未完成ですが、挑戦します

下方射をした後、弓が後ろに流れているのが分かりますでしょうか飛君が一生懸命走ってくれているので、風圧が凄くて、射った後、弓を前に持ってくるのが意外と大変です次の矢番えに間に合いません

社長先生「優雅です。とても優雅です。踊っているようですね。でもそこに力強さを加えて下さい。ささっと前に弓を持ってきて次のマトに集中してください」

うーーん、まだまだ未完成ですが、徐々に慣れていきたいと思います。

この後の走りで、走り出した途端に急に風が強くなりました。突風です。弓を持つ手が震えます。挫けず、下方射して、渾身の思いで弓をグイっと前に持ってきて構え直し。その時気がつきます。

風なんて吹いていない

むしろ無風

ってか次のマトが来るのが速い

え

この風は。。。

飛が起こしていました

飛風です

私の腹筋が抜けなかったので、忖度の男、飛は安心して高速で走ってくれたんです

「僕の本来の走りはこのスピードだよ。なんてったって《飛》だもん」

の声が聞こえたような気がします

飛、ごめん、全然当たりませんでしたが

走路のゴールで飛を収めますが、スピードを落としきれず、ゴールをグイッと大きく回り込んだところでやっと速歩から常歩になり止まりました。

「飛、速かったね」

ゴールで待っていたレッスンメイトさんにそう言われます。当たらなかったけど、気持ち良かったので、私のテンションがアゲアゲでした動画がないのが残念ですが、乗馬は見た目と本人の感覚のギャップってあるので、意外とスローに見えたりするのかもしれませんね。

全然当たらない1日でしたが、構えは半分くらいは良くなって来ているので、この調子で構えを仕上げていきましょう、と社長先生。

途中でいつもここ十和田乗馬倶楽部の大会の写真や動画を撮ってくださるカメラマンの方が見学にやって来ましたが、「雰囲気が変わった」私だと分からなかった、とおっしゃっていたそうです。良い方の意味だと嬉しいなあ。

朱雀ちゃん、飛君との絆を深めた3日目でした。翌日も頑張ります

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