310鞍目〜限界を決めるな

2018年2月12日(祝)

この日の2鞍目。

14:00 D先生 エストレーア

ご機嫌 えっちゃん

馬場に入ってきた えっちゃんを見て、D先生が「あれ、綺麗に尻尾を編んでもらってるね」と、えっちゃんに声を掛けて下さったので、私が親指を立てて自己申告します。

「昨日 お手入れ頑張りました」

「あざっす」

が、しかし

昨日と打って変わって、調子が悪いえっちゃん。走っている時の愚図りだったら瞬殺出来るようになったのですが、停止から動き出さないえっちゃんです。どこか身体が痛いのどうした

「どーしたのどこか痛い私のバランスが悪い」

と えっちゃんに聞くと、D先生が

「kiriさんのせいではないですよ。エストの体調だから、気にしないで行こう。今日は身体が硬いみたいだ。」

身体が硬くて痛むのか、止まりがちなえっちゃんに、

「えっちゃん、動いて あったまった方が身体は楽になるよ。」

と声を掛けて行きますが、D先生が えっちゃんを代弁して、

「人間はそう考えるんだけどね、馬はそうは考えられないんだよね。」

と。それでも、常歩、軽速歩、駈歩とやってくれました。正反動も行きますが、昨日より出来が悪いです。自己申告。

kiri「今日は昨日より鐙が踏めていないです」

「今日は膝が上がってるね。エストがゴネるから、出さなきゃって一生懸命脚を使ってるせいもあるからね。」

いやいや、慰めは無用ですよ、先生。私、上手くなりたいんで。

自由に正反動の練習してて、と言ってD先生は馬場横で見ています。

えっと、私、昨日と何が違う昨日はもっと踏めてたよね積極的に踏みに行こう鐙を踏むことを意識します。少し鐙が踏めて、変わってきたところで、

D悪魔、出現

「行って行って行ってもっと行けんだろ限界はそこじゃないだろ限界を自分で決めるなもっと行けるでしょ」

いや、限界っす。。。

「腰動かせ止めるな、動かせ」

D先生は、速歩で人を殺せるって聞いたことある。。。

「ほーら行けたそこまで持って行けんだから、持って行こう」

生き延びた。。。

「じゃ、手前換えて」

ひっっ

「行け行け行け動かせもっと行け行け。遅い遅い遅い」

センセ、速歩で何人殺してきましたか

先生の武器は、正反動だけじゃないって聞いたこともあります。。。

解放されて、やっと息をした所で、

「正反動、本当に上手くなってきましたよ。」

鞭の後の飴、頂きました

「今日は最初は膝が上がってたけど、でも最後は良くなりましたね。良い感じで終われれば、それで良いんです」

最初良くなくても、良い終わり方が出来れば、それは意味のあるレッスンだったってことですね。

レッスン終わりかな、と思って常歩で整理運動をしようとすると、D先生が

「ね、ね、これ出来る」

D先生が、地上で膝を曲げ伸ばししています。エストをゆっくり速歩にして、軽速歩をします。

kiri「こう」

「違うよ、こう、膝を曲げて、足は地面と平行で」

kiri「こう」

「違う違う。それは鐙を後ろに蹴ってるでしょ真下です。真下。膝を曲げるだけ。膝を使って」

kiri「こっか」

「そうです」

kiri「あー、分かりました私今までこうやってたんですね。前に蹴ってたんだ。こうするんですね」

D先生が何がしたいのか分かりました。私の脚が時々前に流れるのが気になっていたんです。カカトを下げることと、思いっきり鐙を蹴る事を心がける余り、脚が前に流れがちだったのを、D先生が気にしていらっしゃるのは知っていたのですが、ここで直しにきて下さるとは鐙を真下に踏むだけです。膝を曲げるだけです。それだけで、脚がパタパタしなくて馬体に密着します。次回コレまたちょっと練習しようっと。軽速歩、奥が深いわ。。。

kiri「軽速歩、難しい。。。」

「そう、軽速歩は難しいんですよ」

またひとつ、課題解決のヒントを頂けて、満足な1鞍でした。これ、ちゃんと出来ると脚が安定して、見た目も美しく乗れるようになれるかな

汗びっしょりで地上に降りて、社長特製

かぼちゃクリームシチュー

を食べていると、急に寒さを感じてきました。さっきまで、どんだけ変な汗をかいていたのでしょうか

甘くておいち〜

また えっちゃんをお手入れして尻尾も少し編み足して、私の3連休は終わりました。

楽しかった2級の試験日も決まったし、桜流鏑馬の参加申込書も送ったし、色々なことが進展した週末でした。

「また来週ね〜」

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