2018年2月11日(日)15:00
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この日の2鞍目、エストレーアでD先生です。
ちょっと悪い笑顔の えっちゃんでも この日も良い子でした
いつもの常歩、軽速歩、駈歩が ひと通り終わると、やっぱり始まりましたよ、正反動
ゆっくりの正反動から始めますが、もっとスピードを出して、のD先生の指示。スピードを出すと次は、エストの頭を下げるように指示が。
えっちゃんは頭を下げやすいのですが、ハミを外す特技があって、いつも簡単に カッツンと外していきます何度掛け直しても、外していきます。と思えば、深く潜って巻き込んでハミから逃げます頭を上げさせてハミを掛け直しますが、すぐに外してくる頭が良過ぎるのも、問題ですね
えっちゃんハミは外さない方が、えっちゃんの背中には楽なはずよ〜えっちゃんの この特技を、かめちゃんさんが
「自分に返ってくる 残念な特技」
と言っていたのを思い出しました
「馬を騙して」
D先生が叫びます。
「エストは左の口が硬いでしょ。だからと言って左ばかり気にして引っ張っても反抗されるだけなので、そういう時は右をチョンチョンってしてそうすると右は辛いから左を向くでしょ。そこを捕まえるんですよ」
D先生が悪代官に見えます私も悪代官の弟子入りをします
左が硬いから、左左、硬くて食いしばってるので、敢えての、右右〜っっ
えっちゃんが左を向いた騙されたおっとー、左捕まえた
え、これ楽しい
「そうそう、それ左左、っからの右右、っと見せかけてのー、左掛けてそうそう、その調子」
えっちゃんの頭がガッツリ良い感じで下がったところで、駈歩いきます。昨日のW先生の時の走りを思い出しながら、左手前で詰めた駈歩をご披露。
「あら、良いんじゃな〜い」
突然のDお姐さん登場。直ぐ手前を換えて右手前行きます。
「上手くなったねえ〜」
と しみじみと言われました。子供の頃 祖父に「大きくなったねえ〜」って言われた時と同じテンションですえ、どSのD先生にそんなこと言われると、嬉しいより先に気持ち悪いんですけど
kiri「D先生、この駈歩のスピード大丈夫ですか実は私 今、ゆっくり過ぎて怖いです。」
D先生が苦笑しながら、
「これが適正な馬場のスピードです。速すぎでもなく、遅過ぎでもない 適正速度です。このスピードに慣れてください。馬とのコンタクトが上手く行かないからって、走らせれば良いってもんじゃないんですよ。それは馬が伸びている状態で、収拾がつかなくなりますよ。」
kiri「私、スピードに逃げる癖がありますよね。怖いからスピード出して勢いで誤魔化すっていう」
「そうですね。これから馬場も上に行くと、いかに収縮させるか、が大きな課題となっていきます。そのためにも今のうちにこの技術を身につけて行ってください。走らせて勢いで誤魔化そうとしても、それは馬が伸びているだけで、馬なりということです。きちんと馬を制御していきましょう」
「流鏑馬も一緒ですよ。ただ直線を馬を伸ばして走らせるのではなくて、きちんと馬を制御するべきなんです。流鏑馬は的が左にしかありませんよね俺は絶対に馬を左手前にしていました。想像して」
D馬が右手前で走ります
「こう馬が走っているのと、」
D馬が左手前で走ります
「こうだと違うでしょこっちの方がヒトが的に近いでしょう直線だからって、手前を馬に任せずに、こうして馬の動きを見て計算してやるのと、馬なりに伸ばして走らせて、ただ『頑張る』というのは、全然違うんですよ。少なくとも俺はそう思って、やって来ましたよ。」
「馬がどうなっているか よく見てあげて欲しいんですよ。馬の頭がどちらを向いているのか、なぜこうした行動に出るのか、なぜ曲がらないのか、なぜ進まないのか観察して考えれば答えは出ますそうやって常に馬の動きのことを考えて行けるようになって欲しいんです。俺は感覚で乗っていると思われがちですが、結構こうして理屈を考えて乗ってるんですよ」
うん、天才で神で 子供の頃から馬に乗っていたD先生だから、感覚で乗っていらっしゃるんだと思っていました。先生が流鏑馬をしていたのは中学生から高校生までだったので、既にそんな事を考えて馬に乗っていたんですね。D先生の才能は天性のものだとは思いますが、こうして理論でも馬の事を考えていらっしゃる努力の部分もあるんですね。だからD先生は凄いんですね
この長い話を、私はエストを常歩で歩かせながら、鎧の上に立って聞いていました。尻もちをつくことも無く、そのまま、もう何周もしています。
kiri「先生、よく分かりました。ところで私、今、むっちゃバランス良く立てていませんか」KYな私
「良いね、つまりそういう事なんですよ。馬場も流鏑馬も障害も、そのバランス、リズムを馬に合わせて乗っていく、それだけなんですよ」
「馬がどうなっているかよく見てあげて欲しいんです。何となくやっているより、理屈が分かった上で馬をどうしていくか、考えながらやると 全然違います。」
D先生、ありがとうございます。
隣の馬場が空いたので、馬場を広げて経路いきます。
経路
っとなると、ざわついて見学してくれる うちのクラブの会員さんたちに、
「kiriさんね、ジャッジシートに音声禁止、って書かれたんだよ」
と嬉しそうに声を張ってまで、大きな声で報告するD先生
kiri「頑張れ えっちゃんって言ってただけですよ」
「そんなこと言ってたの」
だって〜えっちゃんには最近乗っていなかったし、元々仲良しなわけじゃなかったから、全くえっちゃんの心が読めなくて、こちらから
「えっちゃんのこと 信頼してるよ」
っ伝えたくて言葉に出ちゃったんです。。。
経路行きまーす
中心線に入り、ストップ、敬礼。
頭の中でカドリールの音楽が聞こえてきます。楽しい気分でスタートでも、楽しんでいる自分のそばに もう1人、記録会と昨日のモンちゃんでの反省点を 思い出している自分もいます。
短蹄跡から隅角踏んで、斜めに一直線。歩度伸ばっす伸びたドムる私に
「座れる速度で良いよ〜」
え、だって歩度は伸ばさなきゃ
得意の3湾曲は
「良いコース取りだ」
褒めて貰えた
苦手な常歩。速歩からの移行ポイントはバッチリちょっと早目に、止める勢いで落とす。しっかり落とせた。斜め直線はやっぱり どうして良いかわからず。そんなヨレはしなかったけど、苦手意識が強い私がオドオド。
輪乗り駈歩は4点を結ぶようにコース取りをしますが、やっぱり隅角を攻めてしまい、四角丸い感じに
長蹄跡の駈歩は歩度伸びない斜め直線は速歩に落とすタイミングはバッチリ長蹄跡に えっちゃんの鼻がついたら、しっかり常歩に落として、短蹄跡に入って3歩 歩いたら 4歩目で駈歩の合図で駈歩にして、もう一度輪乗り駈歩。また四角丸い。そして後脚の踏み込みがおかしい
kiri「反対駈歩 出てます」
D先生「反対〜」
kiri「そういう時は」
D先生「落ち着いて出し直して」
フライングチェンジなんて技を持っていない私は、常歩に落として駈歩を出し直します。手前合いました1/4周を反対で駈けて、修正に1/4周使ったので、半周は正規の駈歩が出せました。でも悔しい長蹄跡やっぱり伸びない。斜め直線は、速歩に落とすタイミングが ちょっと早かった後半になって調子を崩し、唇を噛み締める私に
「許容範囲だよ」
叫ぶD先生
えっちゃんの鼻を見つめるkiri。短蹄跡に、着いた着いた着いたおっし、常歩に落として、速歩を出すポイントバッチリ半巻きして、どこで止まるどこどこどこ
D先生「まだ、まだ、まだ、まだ」
D先生「ストップ」
鐙踏む〜停止
反対駈歩と斜め直線の歩様に課題はあったけど、今まででは一番出来たかなえっちゃんを愛撫ってるとD先生の声がします。
「文句の付けようがない出来だったよ上手くなったね」
と言って馬場を去ろうとするので、納得していない生徒から、しつこく質問タイムです
①輪乗り駈歩の形大丈夫でしたか
kiri「隅角を攻めすぎってジャッジシートに書かれてカドリールの癖なんですよね。ジェンヌちゃんとチャラオを避けるために、隅角攻め過ぎちゃって」
D先生が脚で曲線を描いて示してくださいましたここ通って〜。
②長蹄跡の駈歩で歩度を伸ばしたかったんですけど
kiri「伸ばせなかった」
D先生「エストの場合はそこ捨てて歩度を伸ばし過ぎると収拾つかなくなるから。そこに拘って収めるのが大変になったら、却って全体の点数が下がるよ。全体の点数を上げていく方が大事だから」
「経路の場合、全体の点数が大事だからね。さっきの反対駈歩が出ちゃったのも、落ち着いて出し直せば、ちゃんと点数は出るから。やっちゃった事は忘れて やり直して。やり直さなかったら そこの点数0になるし、強引に行っても、失敗を直さずにいると、次のとこで絶対に失敗するから、そこはしっかりやり直して。」
はい、分かりました
③常歩が分かりません。
「常歩が分からないって」
kiri「リラックスした常歩って、どうするんですか」
「ああ、手綱を だらーんとすれば良いんだよ。」
kiri「それするとヨレますよねこの間、モンちゃん凄くヨレましたし、エストもちょっとヨレました」
「スピード出せばヨレないよ」
kiri「常歩で推進すると速歩になるんですけど」
「バランスバックして」
えっちゃんで常歩しながら、話を聞いていたので、そのままバランスバックすると、歩度伸びた
kiri「おおお伸びた」
「でしょ」
kiri「でもコレ、モンちゃんには使えませんよね」
「そうだね〜、程度が難しいですね」
やっと納得して、えっちゃんから下馬するとD先生から声を掛けて頂きました。
「どうした急に上手くなったね」
kiri「え、本当ですかありがとうございます」
「いつからだ」
kiri「いや先生、いつも見ていただいてるじゃないですか。そんな、いつからでしょうね」
「いつからだろうね気がついたら上手くなってたね。今年から、カドリールの頃からかな」
そうかも
D先生ありがとうございます
皆さん、上達するにはカドリールをすると良いですよ自分のための頑張りは限度があるけど、
「友達に迷惑かけられない」
って思うと、頑張る気持ちに、拍車がかかります
この日は暖かかったので、えっちゃんをお手入れして、尻尾も編み込んできました。まだ寒いけど、この日のように暖かい日もあるので、尻尾にできたメラノーマの為には編んであった方が、蒸れなくて良いかなって思って。痛くないかな、飽きてないかなって思いながら編んでいましたが、スタッフに伺うと、
「エスト、気持ち良さそうにしてたよ」
って良かったですえっちゃん、健康で長生きしてねいつも ありがとう。
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