木彫りの・・・ | めぐれ!北海道マン!

木彫りの・・・

ひと昔前、北海道のお土産と言えば「木彫りの熊」であり

これは貰って困るお土産の代名詞であった。


今でも土産物屋で見かけるが、その重量感と高級感

そしてあえて手に届きにくいところに陳列されているその姿は孤高だ。

ひょっとしたら、中高年の方にとっては

まだ土産物界の大御所なのかもしれないが、

私たちにとってはある意味手の届かない存在となっている。


北海道に来たんだからどうしても木彫りが・・・

という人にはこれをお勧めする。

『カムイニポポ』


これは簡単に言えば、アイヌの神様のお守りのようなもので

大きさはキーホルダー程度のものから置き物大まで多彩だ。

したがって、値段もピンきり。


ニポポ

(カムイニポポのキーホルダー)


私の行き付けは、阿寒湖畔にある民芸店「えぞりす」だ。

手彫り感がビンビン伝わってくる風合いがよく

買った木彫りに好きな言葉を彫ってくれる。


初めてこの店に行ったのは、やっぱり95年の夏。

何を買おうか思案していると

アルバイトと思しきお姉さんが、私にニポポを勧めた。


「好きな言葉を彫りますよ」と言われ

「例えば?」と問い返すと

前日自転車で旅する人が「根性」と彫っていったと・・・。

そんなに気合の入った旅をしていない私は

とりあえずお姉さんのお勧めの言葉でお願いした。

するとニポポのちょうど足の裏に「イナンクル」と彫ってくれた。

アイヌの言葉で「幸せ」という意味らしい。


この言葉が気に入った私は

以来ここに来たら必ずこの言葉を彫ってもらっている。

あのお姉さんはその後見かけたことはないが

彼女に「イナンクル」という言葉を教えてもらわなければ

ここには通っていなかったかもしれない・・・。


いろいろと思い出深い阿寒湖畔である。


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1995年

『えぞりす』でカムイニポポを買った私は

昼ごはんを食べようと阿寒のまちを歩いた。

『えぞ鹿』という看板を見つけて

これも旅の思い出、と鹿肉の鉄板焼きを注文した。