何だかストーカー気味なキョコたん…ストーカーするほど、大好きらしいです(汗)そして頭の中の蓮さんが呟きました「俺もストーカーされたい…」って…。
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
(な…なに、あれ…。)
キョーコはポカーンとしていた。
「絵梨花さま、お茶のご用意ができました。」
「あら、ありがとう。」
目の前には、煌びやかな椅子に座ったあの少女…絵梨花がおり、美しい執事三人を従えて、優雅にお茶を飲む。
はっきり言って、これからオーディションに挑むようにはとても思えない態度だ。
そこにキョーコの近くにいた他のオーディション受験者二人が、
「私、あの人テレビで見たことあるわ。高園寺グループだったかしら…、」
「ええ!?あの高園寺グループ!?確か世界有数の大企業じゃなかったっけ!?」
「あ、そうそうっ。たしか…。」
そんなことを話しているのを聞き、
(ふーん…そんな凄いお嬢様なんだ。どうみても普通のお嬢さんなのに…。)
キョーコは頭の中に自分のお嬢様像を浮かべる。
ちなみに彼女の想像するお嬢様はフリフリのワンピースをきたお花畑が似合う女の子らしい。
(…でも、そんな凄いお嬢様とモー子さんがどうして知り合いなんだろう…しかも何か訳ありみたいだし…。)
ちらっとキョーコは少し離れた奏江を見る。
「ねぇ、モー子さん…あの人が言ってたことって本当なの?」
確か、彼女は言っていたはずだ。奏江は端役しかやったことがないと。
「モー子さんが端役しかやったことがないなんて…。」
実際に目にした訳ではないが、俳優セクションの松島主任が奏江の演技力はかなりのものだと誉めていた。特技のほうも凄いと誉めていたが。
ちなみに特技はパラパラと本を開いただけで暗記すると言うもの。
そんな奏江が端役しかやったことがないなどキョーコには信じられない話だった。
確かめたくて、だから聞いてみたのだが、聞いた途端に凄い睨まれてしまう。
「私が…私が端っから端役なんかやる人間だと思うの…!?」
「お、思ってなんか…!」
反論しようとキョーコは口を開けたが、
「受験者の皆様、長なくお待たせしました。」
タイミング悪く、控え室に男性が入ってきて、会場に移動するようにと言われたため、奏江は立ち上がり、
「あら、いくの?貴女、ホント学習能力のない人ね。まぁいいけど。出る杭を容赦なく叩き折るのが面白いんだから。」
移動しようとすれば、絵梨花はふんっと鼻で笑うため、それを聞いていたキョーコはムカついた。そして、その発言を無視するようにスタスタ歩く奏江を追いかけて、
「モー子さん!あの人あんなこと言ってるよ!?どうして言い返さないの!?」
「うるさいわね。言いたい人には言わせておけばいいのよっ。」
どうして文句を言わないのかと怒ったが、奏江は歩みを止めることはないので、
「…なんだか、モー子さん逃げるみたい…。」
キョーコには彼女が逃げるように感じた。
思ったまま、口にすれば漸く奏江はぴったりと止まる。
「モー子さん、一体あの人と何があったの?モー子さんが主役が取れないくらい、あの人は実力なの?」
それが本当だとしても、何故こんなに奏江は逃げ腰なのか分からない。
「…私が…私があの子に霞む人間だと思うの…!?」
すると奏江は振り返って睨んだと思えば、またスタスタと歩くので、
「お、思ってないよ~!!」
だから信じられないのにと思いながら、キョーコは慌てて追いかけていくのだった…。
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
(な…なに、あれ…。)
キョーコはポカーンとしていた。
「絵梨花さま、お茶のご用意ができました。」
「あら、ありがとう。」
目の前には、煌びやかな椅子に座ったあの少女…絵梨花がおり、美しい執事三人を従えて、優雅にお茶を飲む。
はっきり言って、これからオーディションに挑むようにはとても思えない態度だ。
そこにキョーコの近くにいた他のオーディション受験者二人が、
「私、あの人テレビで見たことあるわ。高園寺グループだったかしら…、」
「ええ!?あの高園寺グループ!?確か世界有数の大企業じゃなかったっけ!?」
「あ、そうそうっ。たしか…。」
そんなことを話しているのを聞き、
(ふーん…そんな凄いお嬢様なんだ。どうみても普通のお嬢さんなのに…。)
キョーコは頭の中に自分のお嬢様像を浮かべる。
ちなみに彼女の想像するお嬢様はフリフリのワンピースをきたお花畑が似合う女の子らしい。
(…でも、そんな凄いお嬢様とモー子さんがどうして知り合いなんだろう…しかも何か訳ありみたいだし…。)
ちらっとキョーコは少し離れた奏江を見る。
「ねぇ、モー子さん…あの人が言ってたことって本当なの?」
確か、彼女は言っていたはずだ。奏江は端役しかやったことがないと。
「モー子さんが端役しかやったことがないなんて…。」
実際に目にした訳ではないが、俳優セクションの松島主任が奏江の演技力はかなりのものだと誉めていた。特技のほうも凄いと誉めていたが。
ちなみに特技はパラパラと本を開いただけで暗記すると言うもの。
そんな奏江が端役しかやったことがないなどキョーコには信じられない話だった。
確かめたくて、だから聞いてみたのだが、聞いた途端に凄い睨まれてしまう。
「私が…私が端っから端役なんかやる人間だと思うの…!?」
「お、思ってなんか…!」
反論しようとキョーコは口を開けたが、
「受験者の皆様、長なくお待たせしました。」
タイミング悪く、控え室に男性が入ってきて、会場に移動するようにと言われたため、奏江は立ち上がり、
「あら、いくの?貴女、ホント学習能力のない人ね。まぁいいけど。出る杭を容赦なく叩き折るのが面白いんだから。」
移動しようとすれば、絵梨花はふんっと鼻で笑うため、それを聞いていたキョーコはムカついた。そして、その発言を無視するようにスタスタ歩く奏江を追いかけて、
「モー子さん!あの人あんなこと言ってるよ!?どうして言い返さないの!?」
「うるさいわね。言いたい人には言わせておけばいいのよっ。」
どうして文句を言わないのかと怒ったが、奏江は歩みを止めることはないので、
「…なんだか、モー子さん逃げるみたい…。」
キョーコには彼女が逃げるように感じた。
思ったまま、口にすれば漸く奏江はぴったりと止まる。
「モー子さん、一体あの人と何があったの?モー子さんが主役が取れないくらい、あの人は実力なの?」
それが本当だとしても、何故こんなに奏江は逃げ腰なのか分からない。
「…私が…私があの子に霞む人間だと思うの…!?」
すると奏江は振り返って睨んだと思えば、またスタスタと歩くので、
「お、思ってないよ~!!」
だから信じられないのにと思いながら、キョーコは慌てて追いかけていくのだった…。