もし、キョーコが自分に素直だったら


「敦賀さん、私・・・。」
「・・・最上さん?」
「私・・・敦賀さんが好きです・・・/////。」
「え!?」
「敦賀さんに、好きな人がいるのは知ってます。でも・・・。」
「い、いやっ。ちょっと、まて・・・!!」
片思いしていた女の子からの突然の告白に蓮は戸惑う。
「そ、それは・・・俺を男として・・・?」
キョーコなら、尊敬してるとか、信仰してるからとかの返答が返ってきそうなため確かめる。
「はい・・・男性として好きですっ//////。」
「・・・っ。」
嬉しすぎて、頬を緩むのを感じた蓮は手で覆う。
「敦賀さんのこと、本当はバレンタイデーの時には好きだったんですけど・・・まだ気付いてなくて/////。」
無意識に本命をつくったみたいですと可愛らしく笑うキョーコに、
(・・・だ・・・抱き締めても、いいだろうか・・・。)
抱き締めたいという思いにかられ、ゆっくりと手が動き、肩を触れ、それを引き寄せて抱き締める。
「敦賀さん・・・。」
抵抗の様子はなく、細い腕が背中に回されるのを感じた。
「最上さん・・・。」
もう止められなかった。彼女と見つめあい、キスを交わそうとした。

「い・・・!」

だが、何故か体に痛みを感じて、目を見開くと
「ゆ・・・夢・・・?」
見覚えがある、寝室の天井が見えた。
どうやら、自分はベットから転げ落ちたようす。
「・・・不満か・・・。」
くくくと壊れたように笑い出す蓮。
「欲求不満か・・・!!俺・・・!!」
あははと思い切りに笑うが、正直、可笑しいのと切ないのが混同して、出てくる涙がどっちか分からなくなる。
「あ~~。夢か~。せめて、キスはしたかったな・・・。」
腕を両目の上にのせ、なぜあそこで目がさめたんだろうと後悔するしかない。
とりあえず、彼は起き上がり、
「まぁ、所詮は夢か・・・。」
溜め息をつくと支度を始めたのである・・・。




あとがき

まぁ、簡単に、結構ながい片思いに夢みちゃったみたにな妄想です;