短歌をどうぞ

 

2024-6-16  16首

 

初なりの大きく育つさまを見る凛として丸○○○○

 

庭に出てまずご機嫌を伺うは初なりぶどうの房三つほど

 

緑なる葡萄の房の育ちゆくさまみることも楽しかるべし

 

粉にした卵の殻のずっしりと重きを混ぜて肥しとしたり

 

わが庭は草ぼうぼうの体たらく青紫蘇に今年は虫の来ずして

 

一握り紫蘇と三つ葉の葉を摘んで朝餉に添える卵とじかな

 

時季すぎてかぼちゃの種を買いましたわりわり育つ雌花をみたく

 

自家製のいぶりがっこを作ったと丈夫な歯を持つマスターが言う

 

生ハムの燻製の美味さ人の知る今日のランチの一品なれば

 

せっかくにコピーしてきた譜面には端が写っていないじゃないの

 

14曲来月歌う譜面など揃える作業に3日もかかる

 

風に立つライオンをあといつまでも歌い続けていたいと願う

 

かならずや終わりは来ると頭ではわかっているわ残念だけど

 

あの一節キリマンジャロのあのくだり高域音が苦しくなれり

 

朗々と歌わず語りですすめゆく歌の世界の広さを思う

 

一匹の蚊の出す羽音に目が冴えて起き出してきぬまだ午前2時