譜面を書き上げた。

 

マイキーで・・。

 

マイキーとは、自分の声の高さに合わせて曲を歌うためだ。

 

自分は先天的にというか、高い声が出ない。

 

歌える高音はEフラットくらいまでだ。

 

ずっと歌うことにかかわって生きてきたが、いつも女声の低音域を言う「アルト」の音域で歌っている。

 

新しい譜面に出逢うと、決まってその曲の最高音は何なのかを譜面をめくって調べる。

 

Eフラットより低い音域で書かれた譜面は少ない。

 

どうしても歌うという時には「移調」という作業をしなければならない。

 

クラシックの場合、歌う者はメロディ―ラインを辿ればいいがピアニストはコード譜ではないので弾けないことになるからその調に合わせて移調楽譜を書くことになる。

 

非常に厄介な仕事で、少し前の頃までは「写譜屋」なる職業もあったらしい。

 

今は記譜法もパソコンソフトでいろいろなものが出ているから譜面作成が楽になり世の中が変わった。

 

1970年代に人気のあった杏里の歌う「オリビアを聴きながら」

 

ふと、そんな曲を数曲7月末のコンサートに歌ってみようと思った。

 

ほかに、Mr.サマータイム マイラグジュアリーナイト等々・・。

 

オリビア・・を歌ってみると自分用の譜面なのにちょっと高すぎて声が出にくいことが分かった。

 

そこで自分の声の高さ(マイキー)に合わせて今日は譜面書きをしたのだ。

 

それがこの写真だ。

 

ところで、譜面を書くということは上手下手がある。

 

上手下手というより書く人その人の独特の味がある。

 

自分が書くのは面白くもおかしくも美しくもない譜面だが、譜面を見たとたんに歌いたい演奏したいと思ってしまう書き方をする人もいる。

 

これってやっぱりすごいことで真似してもできるものだはない。

 

もちろんある程度までは練習すれば書けるようになるのかもしれないが・・。

 

その人の譜面そのものを書けるというものではない。

 

味のある譜面・・これは確かに音楽の表現にも影響をする・・と思う。

 

書いてある音符は同じなのに・・人はその譜面を見て感じ入りながら音楽を再現する。

 

快適に歌(演奏)える譜面、これは表には出ない陰の助っ人なのだ。

 

7月のコンサートに向けて数枚の譜面を作りながら様々な事を考える。