窓辺でセントポーリアが満開です。

 

2024-5-10

 

短歌  14首

 

君知るや昔々の物語私の幼き頃のことなど

 

肥後守鉛筆を研ぐ道具なり筆箱の中にいつもありしを

 

久々に歩けば足元おぼつかぬわれを気遣い息子寄り添う

 

鍛えずに元気で居れるはずがないばば歩きになることの残念

 

いつの間に老いを語りて歌を詠むようになりしか自分を疎む

 

見上げれば季節外れの八重桜高きに咲いて気配を隠す

 

ばっさりと切った庭木が芽吹きたりため込んだ力を爆発させて

 

枯れたかに見えし庭木は一斉に新芽を出せり生きていたのだ

 

一番に欲しいものは何苗が言うお日様の光が恋しく候

 

西の空鎌のようなる月がある上弦の月というのだろうか

 

糸通し目をすがめてや糸の先舐めてすんなり通れば嬉し

 

身の丈に合わせて裾を上げようと春着る服の補正をしたり

 

ラディッシュを焼いた一皿の好みが分かれ私は大好き夫は残す