春だ!

 

この頃の我が家の食卓に、そして窓辺にさまざまな根菜類が芽吹いて成長している。

 

( ^^)  切り落とす根菜類の首の部分を次々に水の入った容器に浸けておくと、首の部分から新鮮な新芽が出てくるのだ。

 

その新芽は初々しく控えめでそれでも一日一日伸びて来る。

 

これは白カブ。

 

ほかにも人参・大根・ごぼう・水菜などが窓辺に並ぶ。

 

部屋は北向きで、太陽は当たらない。

 

儚い命だと思う。

 

儚い命なんて思う必要はないのだろうが、懸命に花をつけたり新芽を出したりして生きている植物をみていると人の命と重ねてみてしまう癖があるようだ。

 

北向きの部屋に不平も言わず、自分の力で花を咲かせてしまうこの健気さが何とも言えないのだ。

 

そしてなんと美しい新芽であり花であることよ!

 

よだれよだれ笑い泣き

 

2024-2-22  短歌  9首

 

北向きの光の中に息づいて新芽を伸ばす水菜可愛ゆき

 

2月だに初夏と惑わすこの時季よ夏の暑さが思いやられる

 

歌うとは装うことかふと思うわが身見返す宴のおわり

 

行く冬を惜しむ気持ちもないままに初夏の暑さに汗を拭きたり

 

人参を蒸し焼きにしてから揚げのわきに添えたり今日のメインの

 

儚くて自分の花を咲かせても無言のままのセントポーリア

 

歌うとはどういうことか常にあるうちなる我の解けぬ問題

 

コンサート終えれば残る悔いいくつ自己に問いつつ終い湯遣う

 

午前様水餃子4つ締めに食う閉店間近な角の茶店に