大阪を拠点にしている大槻能楽堂の公演が宮崎清武文化会館でも催された。

 

一度、親しい知人に国立能楽堂に連れて行ってもらったが、その時も野村萬斎さんの能を見ることができた。

 

能楽

 

清武文化会館(半九ホール)の大ホール800席が満席であった。

 

わずかな動きが多くの意味を持ち静から動へ移っていく鮮やかで的確な動き等幾多の場面展開に多くのことを想いながら見る。

 

そして惹き込まれていく。

 

日本が育んだ崇高な古典芸能だ。

 

地謡 ふえ 太鼓 大鼓 小鼓等 ともに見事な演奏であった。

 

真顔真顔笑い泣き笑い泣きてへぺろ

 

2024-1-9

 

春の短歌  27首無限

 

指定席舞台の演技を見るために必死でにぎる双眼鏡重し

 

シテ役で中央に立つ萬斎をみつめておりぬ動かぬ動き

 

日向国鵜戸神宮の物語能にて演ずるを観るもおかしき

 

媚びもなしただひたすらに演じ切るこれぞまさにや客に応える

 

ただ一歩ただそれだけで千里ゆく能の世界に魅せられている

 

大つづみカンと響いて身を糺す一本背筋が伸びて候

 

 

少しだけ毛並み乱して現れた野良の餌皿に落ち葉が舞い込む

 

儚げに僅かな日差しにひなたぼこ野良10日ぶりに姿を見たり

 

命ある吾も生き物なれもまた同じ生き物束の間の縁

 

どこでどう暖を取るにやこの野良は厳しくなくもやっぱり寒い

 

古典にて学んだ政治のおぞましさ今も現実民を欺く

 

軽薄としか言えぬもの無駄としか言えぬ動きに現を抜かす

 

コンサート近づけばふと顧みる大きな忘れ物はないかと

 

  2月18日(日曜日)午後1時半から ポレポレでシャンソンコンサート

 

赤色のマニキュアが好き日常の動きにつれて気分が華やぐ

 

認知症検査を受けてまだまだに運転せねば暮らして行けぬ

 

  検査日でした。

 

「歳女」言いたいけれど恥ずかしい恥ずかしいけどやっぱり言えり

 

若いねと言ってくれる人の時にいてどこかでそれを待つ吾もいる

 

A5版サイズのチラシ作りしが会場名を入れ忘れたり

 

  また作り直しだぁ!

 

客同士焼酎の話に盛り上がる「日南娘」が好きな人とは知りぬ

 

「わがまま」という居酒屋に行きたくてチャンスを家族の顔に伺う

 

  家族3人も行けば席が半分くらいは埋まりますので電話をかけて行かないと・・。 

 

小さめの握り飯作る午前中新年会の一品持ち寄り

 

記憶力ためす問題の絵図柄を思い出せないことの悔しさ

 

免許証高齢により返納など夢のまた夢生きてゆけない

 

老けてゆくことの不安にたじろぎぬブラシに残る抜け毛の多さ

 

  女性だって薄毛になるんですよねぇ!

 

魚の目が痛みてうまく歩けないそれ用の薬貼ってはみるも

 

  左足は巻き爪治療中 右は魚の目。齢をとるとは難儀なものよのう!

 

あと十年若かったらなんて言うまいぞ言ってもしょせん叶わぬなれば

 

この一瞬を共に生きしを尊びぬ家族も友も猫もカラスも