2023-12-16

 

短歌  14首

 

鳥はまだ山に食い物あるらしい庭の金柑の無事なる様子

 

積年の埃を払い年末の掃除を始む気の向いたとき

 

埃では人は死なぬと言うを聞く確かにそうだと頷いて吾

 

棄てようと取りいだしたる写真集見入りて掃除の成果が上がらぬ

 

ため息がつと出る気持ちいだきつつ出口はないかと空を仰げり

 

ひなた猫庇の陽だまりにじっとして我を見ている置物のように

 

昨年は参加し歌いしモーツアルト今年チラシと案内届く

 

雨避けの天蓋のない野良ネコは今日の小雨も戸惑うだろう

 

白みゆく東の空に雲もなしもう直き冬至の来る冬の朝

 

温暖な冬ですねとは挨拶の言葉となりて今日もそを言う

 

第2弾忘年会に着る服を探してとうとう大掃除となる

 

買いしまま仕舞いて忘れていた服が出て来るもまた嬉しいもので

 

ストールも物の間に挟まれて探しあぐねていたのが見つかる

 

一日をピアノと昼寝とまたピアノ掃除しながらスープを作る

 

   今、旬のカブのスープを作るのが好きなんですよ。