思いつき短歌

 

2023-6-16  16首

 

吸い物の椀の漆に魅入りたりこの椀ありてこの出しの味

 

濁り無きだし汁の味のはかなさよ三口ほどなるカツオの出しで

 

大皿に大盛りなるが我が家ならなんとはかなき酢ぬたの小鉢

 

もみじ葉は花つけてよし注意して見てその小さきに言葉呑みこむ

 

付け合わせ緑なるモミジ花つけて煮物の傍に控えておりし

 

若鮎は姿のままに盛られいて解禁日過ぎたことを独り思えり

 

三切れほど盛られたマグロは身も赤く境港のものだと聞けり

 

ひと切れのマグロを口に含むとき境港の旅を思えり

 

粒粒は姿を変えて甘きコーン練り物の中にほのかな香り
 

久々の逢う瀬なるらし客二人声高に笑う我が隣席

 

客が退き急に静かに静まれるカウンター席にデザートが並ぶ

 

我が家なら皿一杯に注ぐところここではほんのひと口の白和え

 

お銚子の一本が欲しい真昼間言葉呑み込み鯛めしを食う

 

ワッフルのほの甘き味が嬉しくて食後のコーヒーも口に優しい

 

   ランチの後にはじめてのコーヒー店に行きました。

 

メモリたる店の情報出し合って店決めをすることの愉しみ

 

   来月はちょっと郊外の食事処です。

 

迷うのよそういう彼女も同じ齢手術のことなど話題の中心