2023-3-12   短歌  11首

 

庭先の水仙の花の色冴えてもの言いたげに黄色を名乗る

 

秋植えの小さな鉢の水仙の黄色がようやく花な開いたよ

 

電動のドライバー出して充電す釘打ちひとつプロに及ばず

 

ペンキ塗り部品をそろえてくぎを打つ動作は驚くほどに緩慢

 

どっこいしょ声を出さずに立ち上がる出せばもっと楽かもしれぬ

 

顔見れば齢のこと言う人なれば覚悟を決めてその人と会う

 

春草が伸びて目に付く季節なり横目で見ないふりして通る

 

「贅沢は敵」と言いしを「素敵」とう言葉に置き替えた人の感性

 

お別れのパーティーあればひと騒ぎするも良しかなあの歌この歌

 

物作ることの秘訣を聞かれれば道具よ道具そう答えてる

 

電動のドライバーこそ我が愛機久々なれど意のままに動く