枇杷は甘いかスッパイか -37ページ目

枇杷は甘いかスッパイか

遠く離れた地に住む母。その介護の喜怒哀楽。

朝起きたら、アサコの布団が洪水状態!
すぐに、風呂場でシャワーを浴びてもらう。
ヨシトは布団、防水シート、掛け布団を干す。
ヨシトはどっと疲れる。
アサコも疲れたのか、シャワーを浴びたあと、よく寝ていた。
 
そして、起きてくると、
「なんで、ベッドに布団がなかとか」
と訊いてくる。
布団がない原因すらもう忘れているようだ。
ヨシトは大きなため息をつく。
(わかるよ・・・、うん、うん・・・)
 
「ヨシト、ヨシト」
とアサコが呼んでいたので、
「はい、アサコさん。」
とヨシトが言ったら、
「ハーイ。」
ととても可愛い声で答えた。
ヨシトは思わず笑ってしまった。
 
 
一日中で好不調の波があった。
何回も
「ここはどっか。」
と訊いてくる。
食器棚には、アサコが何度も質問することの答を、ヨシトが紙に書いて貼ってある。
これを、アサコは広告と呼ぶ!
今日のアサコは、この貼り紙を何度も繰り返し、声を出して読んでいる。
同じことを何度も説明しなくてすむので、読んでくれると、ヨシトはとても助かる
 
夕食もよく食べた。トイレに何回も行く。
昼間、ヨシトが昼寝をしている間に、アサコはポータブルトイレを使ったようだ。
ヨシトといっしょでないと、トイレまで行くのも億劫であるようだ。
億劫がらずにトイレまで歩いて欲しい。
とヨシトは願う。
 
2014年12月、まだ骨折が治っていないのに、自宅へ戻った直後の
アサコを見舞うヨシトとタツオ