4月 新緑の時季
小川のほとりの柿は
こんなに青々していましたが、
実りの季節を迎え
オレンジ色のランプを
いっぱい点していました。
熟柿になれば
鳥達のレストランで繁盛するでしょう。
田舎の小さな橋も 秋のデコレーション。
欄干のつたが色づいています。
道路に 黄色い三角の
季節の便りが届いていました。
発信元は あそこ。
From文殊堂の境内。
銀杏の木。
「三人寄れば文殊の知恵」
祖母は ここを通る度に 必ず
幼かった私に言い聞かせました。
おかげで 声や口調も 耳の奥に残っています。
亡くなって何十年も経つのに。
足元は
黄色い絨毯。
そこら中を
ド派手な秋色に染めています。
その時
田んぼのあぜ道に
ド派手な鳥 出現 !!
キジ(♂)です。
雌は地味な色をしています。
雄は雌を獲得するために
「目立ったモノ勝ち」で進化したため
派手な格好になったそう。
クジャクはその最たる例。
滑稽な程のド派手さが
真摯な生存競争の結果だとしたら
「あっぱれ」と声援したくなりますネ。
刈入れが終わった田んぼに
水が張られています。
「冬水田んぼ」です。
水を張ることで
雑草の繁茂を防ぎ
ミミズ・イトミミズ・微生物などを増やし
土壌の力を高め
化学肥料や除草剤に頼らない農法です。
実家にたどり着くと
巨大な庭石も
年間で一番ド派手になっていました。
ノキシノブが黄色に
ツタは赤く、
緑の苔玉に反対色が
ちりばめられています。
そのころ まみちゃんは
夕日のかすかな温もりに包まれ、
せっせと毛づくろい。
キジもミミズも微生物も
田舎のどこかで
一生懸命 生きているのですね。
「ガンバレ」



















