10月2日
ついこの間まで 暑い夏だったのに
すっかり秋めいてきました。
コスモスが好きです。
群れ咲くと
非日常の宇宙が広がります。
風に揺れる花
ゆら・ゆらら・・・
何十・何百もの時計が私の前で振られ
知らないうちに 催眠術をかけられていました。
金木犀の香りが漂っています。
ますます 術の深みに落ち
白昼夢を彷徨い始めました。
金木犀の香りは
なぜか私を刑事ドラマの主人公にします。
「犯人(ホシ)はどこだ・・・」
捜査中の視界に
飛び込んできた「あけび」。
我に返りました。
計画を秘めた手榴弾のように
その時を待っています。
「ぱかっ」と割れると
食べごろです。
その頃 子猫たちは
父の両膝を占拠していました。
走り回っているか
眠っている以外
膝によじのぼり
「ごろごろ」いっているそう。
勝手口のトアが開いて
誰か来ます。
「まみちゃん」
誰かが呼んでいます。
「あ、ごはんだ !! 」
母が登場すると
父の膝は瞬時に「入居者募集」になりました。










