きりんのブログ
 あなたが職場から リタイアしたのは ちょうど 1年前。

動脈瘤の手術を受けることを告げられたのが 年末の 内輪の忘年会のこと。新しい事業を立ち上げるための準備だったのだろう。平穏に余生をすごすだけなら 冒さなくてもよいリスクだった。

 年明けの賀状には 退院して季節が良くなったら旅行に行こうと書いてあった。在職中から あなたを団長にワンボックスカー1台で動ける 5~6人のメンバーでグルメ旅を楽しんだ。呼子のいか、高知の屋台ぎょうざ、大田の料理旅館ではとことん魚介を堪能した。各地の肴で傾ける酒は最高でしたね。

 1月29日 娘さんから手術が終わったとの連絡があった。いつごろお見舞いにいけるだろうかと思い始めた矢先 訃報が届いた。そんなに大変な手術だったとは・・・。忘年会で「今生の別れになるかも」という発言があったが 本当になるとは夢にも思わなかった。たぶんあなた自身もこんなはずじゃなかったと面食らっているに違いない。留守電に残るあなたの声は相変わらず陽気で頼もしい。また いつかお逢いする日まで お元気で。ありがとうございました。