カウンセリング
今まで季輪では,「カウンセリング」という言葉を出したことはなかったけど,そろそろ,本格的に「カウンセリングルーム」として稼働しようかと思っている。日本では,「カウンセリング」という言葉の敷居がなんとなく高いなぁ~と思い,「セラピー」の方が馴染みやすかな?とか言葉の選択には悩んできた。最近読んだ,杉原保史先生の「技芸(アート)としてのカウンセリング入門」という本に,いたく感動を受けた。自分がしたいことはなんだろう?といつも自問自答してきた。カウンセリング技術はアートのようなものだと考える画期的な本なのだけど,この本に,「カウンセリングとは何か」という問いに,「クライエントが生き生きと豊かに生きられるよう援助できるのなら,何をしたっていいのです。」と書いてある。更に,「繰り返し述べます。何をしたっていいのです。」とある。大学院で,心理学も心理療法も科学なので,誰がしても同じ結果になると教わっても,しっくりこない自分がいた。科学と非科学の狭間でずっと揺れてきた。人の心が科学や数値で割りきれるものだろうか???一人一人の物語があり,感情があり,思考がある。杉原先生の本を読み,私の好きなように(もちろん基本を押さえながら),カウンセリングの海に飛び込んでみる気になった。今月は誕生月だ。56歳になる。今まで生きてきた経験や蓄えた知識,私の全てを総動員して,私のアートを表現してみようと思う。