放射性核種は体の中に入るとどこへ行く? | とまと の へた

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tomatoのブログです。
思ったことを綴っていきたいと思います。
大切な人たちに思いが伝わりますように。。。

今までざっと学んできましたが、いざ、話そうとすると話せない…

これからは、自分が学んだ事を少しずつメモのようでもいいので書いていこうと思いますビックリマーク


今回は代表的な放射性各種はどこに溜まりやすいか?というものです。


よく、「ヨウ素131は甲状腺にたまりやすい」という事はよく聞きますが、他の代表的な放射性核種はどうでしょうか?
 「放射性核種の種類と特徴」(日本科学者会議福岡支部核問題研究委員会(2011).原発事故緊急対策マニュアル p.36より引用)という表に分かりやすく示されていますので、引用させて頂きます。


どうして特定の場所に溜まり易いのか?

それは人間が必要な要素と似ているため、間違えて取り込んでしまうからです。


ヨウ素131は、ヨウ素に似ているため甲状腺へ溜まりやすく、(甲状腺ホルモンに必要なもののため)

セシウム137・134はカリウムに似ているため、全身、特に筋肉の細胞にたまり易い。(カリウムは細胞内に分布。ナトリウムと共に細胞内外の浸透圧を調整するものであり、脳や神経にあるニューロンの情報伝達に重要な役割を果たしている。)

同じようにストロンチウムはカルシウムに似ているため骨にたまり易い。

このように理解していくと、食品に関しても関連付けて対処していく事が可能になると思います。
上記のような要素は必要以上体内に取り込むと、その余分な栄養は排出されます。
ですから、先に必要な要素を取り込んでおけばいいのです。

つまり、ヨウ素やカリウム、カルシウムなどを多く含む食品やサプリメントを選び、その上で放射性物質を取り込みやすい食材、また放射性物質が多く降り積もっている地域などを考えて選択する。
必ずしも取り込まないとは言えませんが、リスクを減らすことは可能だと思います。


最近買い物に行くたびに“頭の中に世界地図”が必要だな・・・と感じるこの頃です。
日ごろから少し気をつかうだけで選択できるように、考えられるように習慣付けていくことが大事なのだと感じます。
また、私たちがもっと選択しやすくするにも、原産地の表示、基準値の見直しをするべきです。
“本当に身近な事なのだ”という事がもっと伝わればと思います。


(参考)
物理的半減期=放射性物質が崩壊して量が半分になるまでの時間。
生物学的半減期=放射性物質核種が体内に取り込まれた場合、体内の代謝により便などとして排出され、体内の量が半分になるまでの期間。
有効半減期=物理的半減期、生物学的半減期から、生態への影響を考慮して考えられたのもの。物理的半減期と生物学的半減期の短いほうに近い数字になる。



参考文献
日本科学者会議福岡支部核問題研究委員会(2011) 『原発事故緊急対策マニュアル 放射能から身を守るために』 合同出版

安齋育郎(2011)『家族で語る食卓の放射能汚染』 同時代社

「ビタミネ」<http://vitamine.jp/minera/kari.html>(2011/7/5アクセス)

「放射能汚染食品測定室」<http://www.housyanou.org/>(2011/7/4アクセス)

「放射能汚染食物を避けて食品を買うために必要なツールやサイトについて」<http://matome.naver.jp/odai/2130680761038328101>(2011/7/4アクセス)

「簡単!栄養andカロリー計算」<http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/index_nut.html>(2011/7/5アクセス)

「Wikipedia」<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0>(2011/7/5アクセス)
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