クリスマスの朝、

サンタさんからのプレゼント。

 

子どもたちは、

いくつになっても、

大喜びだ。

 

わが家では、

中高生になった今でも、

毎年、

サンタさんから、

プレゼントをもらっている。

 

それは、

一応、

今年も変わらない予定。

 

 

もらえるものは、

決まって、

実用的な物。

 

傘とか、

お財布とか、

水筒とか、

自転車用のヘルメットとか、

防災頭巾や、

シャーペンの芯だったこともある。

 

子どもたちが幼かった頃から、

ずっとこんな感じだったけど、

 

それがわが家の当たり前。

 

 

このおもちゃが欲しい。

このゲームが欲しい。

 

なんて、

お手紙が貼られていたこともあるけど、

 

それらの願いを、

サンタさんが叶えてくれたことはない。

 

 

でも、

 

大抵、

ちょっとあったらいいなと思えるものや、

ちょうど欲しかった、

絶妙な物だったりするので、

 

よくわかるね〜〜。

サンタさんの超能力はすご〜〜い!!

って、

 

それはそれで、

受け入れられてきた。

 

 

つい今年のこと。

 

家族が揃っていた時に、

ふと、

サンタさんの話題になった。

 

〇〇さんは、

何歳までサンタさんから、

プレゼントをもらっていたらしい。

 

というところから始まって、

 

自分たちが、

サンタの正体を、

暴くべく、

 

やってきたあれこれの話。

 

 

タブレットの、

音声録音をセットしておいたら、

一晩は録音できず、

途中で止まっていて、

決定的瞬間はとらえられなかった。

 

窓に、

テレビドラマで探偵がやっていた、

窓の開閉を確認するべく、

紙をこっそり貼っておいたら、

翌朝千切れていた。

 

サンタさんに、

感謝のメッセージと、

お菓子を置いておいたら、

なくなっていたので、

ゴミ箱をチェックしたら、

ゴミ箱には、

お菓子の袋は捨てられていなかった。

 

などなど、

 

出るわ出るわ。

 

 

いやぁ〜〜。

その都度、

なんかやってるなぁ〜〜。

とは思っていたけれど、

 

思っていた以上に、

あれこれ陰で、

暗躍していたことを知る。

 

 

わかって避けてきたものがある一方で、

 

そんなことまでしてたの?

なんて、

何故うまくすり抜けられてきたか、

皆目見当もつかないものもある。

 

決定的な尻尾を掴むことは、

できなかったように見えるけど、

 

ひょっとしたら、

掴んだ決定打はあるものの、

ただ単に、

突きつけられていないだけかもしれない。

 

そうとすら、

思えてくる。

 

 

そういえば、

不意に、

 

「これって、

 どこで買ったんだっけ?」

 

なんてカマをかけられて、

 

うっかり、

こぼしそうになったこともある。

 

 

ギリギリのところで思い出して、

 

「サンタさんからもらったんじゃなかったっけ?」

 

って、答えたら、

 

「あ〜あ、引っかからないか……」

 

って言われて、

確信犯だとわかり、

汗をかいた。

 

 

近くの商業施設の、

ラッピングのままだったりするので、

 

こちらも、

徹底的に隠すようなことはしていないから、

 

ぽろぽろほころびが出ていても、

取り繕う気はさらさらないんだけど、

 

あえて決定打を、

こちらからも明かさずに、

今日まできた。

 

 

もう、

この歳になると、

今年はサンタさんからのプレゼントは、

ないかもしれない。

 

っていう思いは、

それぞれにあるみたい。


 

 

一人が、

「サンタさんの存在を信じなくなったら、

 サンタさん来なくなるよ」

 

って言うと、

 

口を揃えて、

 

「サンタさんはいるよね〜〜」

「うん、いるいる!」

 

わざと親に聞かせるように、

白々しく言いながら、

それぞれのやるべきことに、

散っていった。

 

 

なくなってしまうよりは、

あったら嬉しい。

 

子どもたちの胸の内の打算が、

透けて見える。

 

 

それもあるけど、

 

一年に一度、

子どもたちの様子を良く観察して、

 

これがあるといいかも。

とか、

いい加減これは新しいものに変えて。

 

なんて、

あれこれと思案できる、

時間を持てているのは、

親にしても悪くない。

 

近くにいる間くらい、

やってあげれば良い。

そう思っている。

 

好みもだいぶ、

こだわりを持つようになってきているから、

 

ストンと胸に刺さるようなアイテムは、

選べていないかもしれないけど、

 

できる限り一生懸命、

選んでいるんだぞ。

 

 

 

一年前に、

同じようなことを、

違う角度で書いた記事があるので、

そちらも是非。