自分も物心ついた時には、
アニメに漫画にと、
身近な存在だったドラえもん。
すごい好き。
というよりは、
テレビでやってると、
なんとなく見ちゃって、
家にいとこからのお下がりで、
2冊だけコミックスがあって、
繰り返し何度も読み込んでて、
初めて映画館で観た映画は、
確かドラえもん。
こんな時、
ドラえもんがいたらなぁ、
なんて、
思ったことは数知れず。
そんな感じ。
大人になって、
子どもが産まれて、
子どもも触れていくのかなかぁ、
というタイミングで、
あらためて目を通してみた。
大人の目で見てみると、
ひみつ道具の、
発想の豊かさはもちろん。
お話としても良くできていて、
結構、細かな情報も、
しっかりしていてびっくり。
うちにあったコミックスにも、
地球の内部構造とか、
深海探検とかがテーマの、
話があって、
何気なく読んでいたけど、
『マントル』とか「大陸だな』とか、
言葉を覚えたのは、
ドラえもんからだったなぁ……。
なんて思うところもあって、
あぁ、
長年多くの人に愛されているのは、
こういうところだったのかと思った。
積極的に、
子どもに読ませようとすると、
うちの場合、かえって、
興味を持ってもらえなくなりそうだったし、
自分自身も、
手元に数冊しかなかったから、
読み込んだのかなと、
思えたりもしたので、
全巻買い揃えて、
さぁ読みなさい!!
みたいなことは、
やらなかったけど、
別のタイミングで、
ドラえもんの科学ワールド、
ドラえもんの社会ワールド、
のシリーズの本が出た時、
そこで扱われているマンガが、
コミックスに掲載されている、
元のストーリーなのに感動した。
子どもの飛びつきが良いように、
人気のキャラクターを使って、
別の人がストーリーを書き、
絵を描いた、
勉強系の本は多々あれど、
それも、
子どもの興味を、
引き出せることもあるでしょうから、
否定はしないけど、
自分としては、
そういうのはドラえもんとして、
子どもに紹介する気になれず……。
そんな中、
このドラえもんのワールドシリーズは、
テーマに沿った、
原作の漫画が載っていて、
その後に、
最近の情報などを入れた、
専門家の解説が入っている作り。
時代を超えて、
今でもこんな本が作れてしまうくらい、
ドラえもんってすごいんだなぁ。
と、思わせてくれたので、
このシリーズは、
新しいのを見つけるたびに、
うちの本棚に静かに揃えていった。
勉強の合間に、
子どもたちは、
そっと読んでるみたい。
ドラえもんは、
幼い頃から見慣れすぎて、
どこで見かけても、
驚くことのない存在だけど、
子育てをきっかけに、
あらためて考えてみたら、
しみじみ良さに気づいて、
ついつい子どもに買い与えています。
そんなお話。