2019.12.7 筒井祥文句集発行委員会刊行
筒井祥文川柳句集『座る祥文・立つ祥文』より。


何度も書いてますが、僕の妻は俳句をやらないし、詩を特別好んで読むタイプではありません。ただ、僕がこんなのあるよと、川柳を読み上げると結構ウケます。俳句は読み上げただけではあまりウケません(もちろん作品のタイプにもよりますが)。取り合わせの俳句等は耳で聞いただけでは魅力が伝わりにくいのだと思います。
そんな時に、耳から入った情報だけで、内容が伝わり、面白いと感じさせる川柳(もちろん作品のタイプによる)は強いなと思う事がたびたびあります。

伝わる(わかる)、という事の大切さを考える事で、逆の伝わらないけど面白いと思う作品の良さも発見出来るような気がします。

さて、筒井祥文さんの川柳句集『座る祥文・立つ祥文』を読んでいきたいと思います。
面白いなぁ、川柳だなぁと思いました。
いいものだなぁとしみじみ。

筒井祥文川柳句集『座る祥文・立つ祥文』

めっそうもございませんが咲いている

咲いてございます。

ボロボロになったものなら信じよう

心とか。

再会をしてもあなたはパーを出す

そうでしょう。

真夜中にこんなお菓子が出来ました

北海道のロイズのポテトチップチョコレートほど美味いものはありませんが、きっとすごく太ります。

木で暮らす男の知恵を借りにゆく

昔「インディアンの知恵」のような本が流行りましたね。

よろこびのびの字を猫が踏んでいる

猫が踏んじゃった。

ヤァー仏ここで笑っておられたか

やぁやぁ、しばらく。

自転車で来たので自転車で帰る

雨が降ろうと。

何をおっしゃる別腹でございます

そして入る。そして美味しい。

面積はおかしい×おもしろい

さらに2分の1をかければどうなる。

美しく千利休に蓋をする

美しいものに蓋。

靴を売る店員がいず客がいず

わたしはいる。

面白いなぁ。

じゃ

また