ぼくが名前を知っている脳科学者は
両方とも
およそ科学とは関係のない
「思いつき」や「キャッチーな見出し」を
悪びれもせず広めていて
あれを見ると
「脳科学者なんて信用できない」
という結論に達してしまう人も出てくるわけだが
もちろん
ほとんどの脳科学者は真面目な学者で
不確かな発言を控える慎みを持っているはず。
しかし
テレビの演出に呼応して
分を超えた発言を繰り返す脳科学者でないと
コンスタントにマスコミには呼ばれないので
だんだんと
占い師を兼ねたような世渡り上手だけが
脳科学者として一般人に紹介されることになる。
こういう偏りは社会のいろんなところにあって
本物の技術や才能が
一番必要とされているところに届かないようなことが
結構ある。
まず
安易すぎる情報収集で済ませずに
いろんな媒体に触れ
売名や損得の味つけを見越して
本当を求めるクセをつけよう。