54 『燃えよ剣(上・下)』 司馬遼太郎   (新潮文庫)    ★★★★



幕末の動乱期を新撰組副長として剣に生き、剣に死んだ男、土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描く。
(あとがきより)

NHKでやっているのを最初のころ(まだ京へあがっていない頃)はよく見ていたのですが、池田屋を過ぎたあたりから見れなくなってきました。
いよいよ、落ちていくのかと思うとなんか辛くて・・。
幕末という大きく時代が動く中で、そのうねりの中に身を置き悪いのかわかりませんが、大きな役割を果たしたのが新撰組であり、土方歳三なのだと思います。
理想を信じて生き抜き、まわりからなんと言われようと彼らなりに時代を変えていこうと精一杯だったんだと。
もうひとつの司馬作品で「竜馬がゆく」もあります。
あるかたの「燃えよ剣」の書評を読んだときに以下のような文が掲載されていました。

↓ ↓ ↓

『「竜馬がゆく」は、「時流」を作ったかっこよさを描いた作品で、「燃えよ剣」は、「時流」に逆らったかっこよさを描いた作品なのだと思います。』

本当にそうだと思いました

53 『RIKO -女神の永遠-』 柴田よしき   (角川文庫)   ★★★★★



男性優位主義の色濃く残る巨大警察組織。
村上緑子(むらかみ・りこ)警部補は2年前にある事件がきっかけで本庁から新宿署に転勤を命じられるが、生き生きと仕事をしていた。
そんな時に新宿のビデオ店で摘発されたあるビデオテープが犯罪の記録ではないか、という疑惑が浮上し本庁との合同捜査が始まる。


久しぶりにRIKOシリーズを読み返してみました。
やっぱり何度読んでもおもしろいです。
何度も貶められても這い上がっていくその強さ、緑子の生き方が作品に大きく影響を及ぼしていきます。
男性優位主義が浸透している警察という組織を舞台に、緑子のような女性を蔑視するリアリティも読んでてぞっとしてしまいますが。
ハナちゃんシリーズとはまた違った角度で、そして同じ女性として「緑子ちゃんがんばれーー」と応援し続けたいシリーズです。



52 『ワーキング・ホリデー』 坂木司   (文藝春秋)   ★★★★


元ホストの大和のもとにきたのは、大和の息子と名乗る進という少年だった。

坂木司がおくる、大和と進、父息子のひと夏の物語。


店の客を殴ったためにホストクラブを首になってしまった、大和。

その大和がオーナーに薦められたのは運送屋。

そして大和の元にきたのが、元彼女との間にできた正真正銘自分の息子である進。

この進が子供なのに料理がうまく、家事が得意。

口もうるさいが、時折見せる小学生らしさになんかきゅんとする。

今回は一夏でしたが、次の冬休み編も読みたいです。

周りの人たちも相変わらずいい人ばっかでした。

このあたりは坂木さんですね。