期末考査が終わり、成績処理をしながら通常授業にもどったが、…とにかく忙しい。
今日はお昼ご飯(コンビニおにぎり)が午後6時だった。
知り合いの教師ママ友は5時10分には学校を出て、子どものお迎えに行くと言っていたが、
私は絶対に無理!!
4時45分に授業とSTが終わっても、その後検定の個人指導で生徒にきゅうりを切らせる。
トイレに行く暇もない。
「なんでそんない忙しいの?家庭科の先生なのに」って聞かれることがある。
お答えしよう。
なぜ忙しいか? → それは家政科の家庭科の先生だからだ。
①家政科では家庭科がメイン
普通科高校では家庭科は日陰の存在かもしれない。
しかし、家政科の高校では英語や数学はもちろんあるが比重は軽く、
調理や被服などの家庭科の科目が最も重点的に学習されるのだ!
②各種資格指導
家政科は職業科高校なので各種検定の指導が行われる。
私の勤務校ではワープロ検定4・3・2・1級、秘書検定3.2級、色彩検定3.2級
家庭科技術検定が(被服、食物、保育の分野別に)4.3.2.1級の指導を行う。
これらを すべてを家庭科教員のみ で指導する。
③クラスが少ない
私のところでは家政科は1学年に1クラスしかない。
1回の授業に費やした教材研究は1時間の授業で消えていく。
当然、中間・期末テストも1クラスのために何科目ものテストを作って採点する
④科目の種類が多い
クラスが少ないから仕方ないが科目数が多い。そしてその内容も
被服、調理、保育、パソコン、色彩、とまったく別教科。バラバラ
つまり社会で言えば日本史と世界史と地理と倫理と公民の授業を
1人の先生が次々に5時間連続で教えている、しかも毎日…みたいな感じ。
ね!どう考えたってきついよね。
④実習科目が多く、ハイレベル
技術がないのにハイレベルな実習科目を教えなければならないため、
教材研究が半端なく時間がかかる。
例えば、調理実習でのメニューは、家で5回以上は練習するから、
準備後片付けまで含めたら何十時間もかかってしまう。→本当にキツイ
また、実習前後には材料の発注、実習前の下準備、調理器具のかたづけまで入れたら
1コマ(2時間)の実習授業に何時間も予備時間がかかっている。
前日に1時間予習して、授業が終わったら黒板消しておしまいの座学と同じカウントなんて…。
⑤家政科のみの行事がたくさんある
文化祭や体育祭など行事の前は忙しい。
しかし、家政科では研究発表会など文化祭に匹敵する?
いやそれ以上?の家政科オリジナル行事がある。
3年間の学びの集大成として
ファッションコースは自作のウェディングドレスなどを着てのファッションショー
フードコースはフルコースディナーをお客さんに振舞う。
そのほかいろいろな作品の展示をする。
このような家庭科の行事はほとんどが家庭科の教員のみで準備を行う。
このように家政科の家庭科教師は、本当に忙しい。
これじゃ学校に9時までいるのも納得できる。
逆に言えば
「生徒から、学校から頼りにされていて超やりがいがある」職場なのだといえる。
確かに、難しい教科指導を行う先輩教師はとってもかっこよく、憧れる。
プロ中のプロって感じ自分もいつか(いやすぐにやらねば)そうなりたいと思う。
…ただ、子どもが小さく、自分のことに集中できない環境の中でのこの業務は
かなり容量オーバーしていると思うよ…。
「知ってて(教師を)目指したんでしょ!?」ともいわれるが
→ いやー! 全然知らなかったんです。
家政科の高校があること自体知らなかったよ
私の出身の県では県立の家政科高校は1校だけ。しかも遠くて絶対通えないところ。
家政科の高校があるなんて全然知らなかったよ。
去年教育実習に来て、初めて知ったよ(苦笑)
やりがいのある仕事と家庭との両立
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