『どきっとするのはこっちのほうじゃ』
そう思いながら源氏はすっと徳利に手を伸ばし自酌します。
「まあ、まるで目が見えるよう!」
「なあになれじゃなれじゃ。厠も庵の周りを歩むのも一人でできる。人生喜び
もどんなに悲しい出来事