さて、不定期投稿のお知らせ以来で久しぶりとなる今回の記事ですが、予定通り2024年度のキャンペーンの広告のレビューをしていこうと思います!
ただ記事作成の都合上、2024.7.2.現在までに公式ホームページに判明している作品のみの紹介となるためご了承ください…一応判明次第、Xにて感想を投稿しようか検討中です。
また、紹介する広告はキャンペーン紹介文の下にまとめているリンクを貼っているため、気になる作品ございましたらご覧ください!
それでは、前年度に引き続き相も変わらず自称ガチ勢による超上から目線なレビューですが…よろしくお願いします!
全国キャンペーン
ACジャパンが全国を対象にテーマを発信するキャンペーン。
例年通り、今年度も2作品が公開されました。
「決めつけ刑事(デカ)」
知 ら な い 人 。(迫真)
度々流れる真偽不確かなSNSの投稿に対する拡散や事実の決めつけという近年の課題を、敢えてフィクションだとすぐ感じ取れる刑事ドラマを舞台に置くことで、企画者からのうっかり取りがちな日頃の些細な言動への警鐘が率直に伝わり良いですね!
無難ながら、今の時代にだからこそ取り上げられるに相応しい広告だと思います。
「ゆうちゃみの3日ぶん」
半世紀に渡るAC史上初、ギャルが主演の広告!?…という衝撃が初見では強いものの、つい先延ばしがちな災害時への未然の備えというテーマをゆうちゃみさんに演じてもらうことで、幅広い年齢層に届けようとする試みが挑戦的ながら素晴らしいですね。
そして今作では字幕表示CMとしてさらに力の入った導入もあるみたいなので、いずれリアルタイムで拝見してみたいです。
地域キャンペーン
北海道・東北・名古屋・大阪・中四国・九州・沖縄の7地域による独自の広告が特徴的なキャンペーン。
リニューアルは2年周期で、今年度は去年度の広告の継続となります。そのため前年度の広告は既にレビュー済みのため割愛しますが、名古屋地域の広告に関しては以前の記事で紹介できていなかったため今回ご紹介します。
「ヨシ!ここから!〜湿原に生えるヨシでストローを〜」
ヨシの木を使った環境活動を実際に行った地域の小学生たちを背景に紹介しており、上手くできた構成の広告に感じました。
環境保全の活動例を具体的に提示しながらも地域の独特さにも触れており、地域キャンペーンの広告だからこその作品に仕上がっていてとても良かったです。
支援キャンペーン
非営利団体の活動をACジャパンの公共広告という仕組みを通じてPRするキャンペーン。
今年は8団体が対象となりました。
「がんばれ、全国のすずめたち。」
あしなが育英会がテーマの作品。
本団体がテーマの支援キャンペーンの広告は今年度で連続3年目に突入となりますが以前2作品から打って変わり、人気作「すずめの戸締まり」が使用されていることで、これまでとはまた違ったタイプの広告となっているのがやはり流石です。
日本のアニメの強みをこういう形で使われた公共広告は素晴らしいし、今後も度々増えてきてほしいですね。
「アイフレイルの歌」
同じく前々年度から支援が継続の日本眼科医会がテーマの作品。
聞き馴染みの浅い症状だからこそ、馴染み深い所謂「カエルの歌」を替え歌にし覚えてもらおうとするコンセプトが良いですね。
唯一言うならば、リズム的に苦しめの歌詞も一部あり、覚えやすさという観点で判断するなら微妙な点がやや心残り…
「救われた人は、救う人になる。」
同じく継続のプラン・インターナショナルがテーマの作品。
今回は活動の一連のサイクルに焦点が置かれていることで、以前までの広告が認知度を上げてもらうことが中心の作品とするならば、今回はさらにその先の概要に足を伸ばした内容といった印象に感じました。
また、去年度の作品と同じくアニメーションが主軸ながら、テーマと描き方が対照的なのがよくできてますね。
「なかやま、検脈!」
前年度から支援が継続の日本心臓財団がテーマの作品。
前年度の作品とコンセプトが同様ながら、主演があのなかやまきんに君になったことで、よりキャッチーさを感じて良いですね。
「こども食堂は、あなた食堂。」
同じく前年度から継続の全国こども食堂支援センター・むすびえ がテーマの作品。
公式ホームページにも記載の通り、こども食堂に関するCM故に敢えて「孤独のグルメ」でお馴染みの松重豊さんを起用することで、こども食堂が皆でにぎやかな雰囲気だというイメージ像が浮かびやすくて良いですね。
個人的には作品中盤に表示される注釈が結構重要な情報に見えたため、CMの雰囲気が崩れるかもしれないが、もう少し大きめに表示しても良かったかなと思いました。
「つながっている」
本キャンペーンに久しぶりの登場となるジャパンハートがテーマの作品。
タイトルが示すように、今までの作品に比べより海外を主に活動する団体と日本とのつながりが意識されていて、他人事になりにくい構成の広告として工夫されていて良かったです。
「往年のアイドル」
今年度から初支援となる日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(ゼェゼェ…)がテーマの作品。
加齢による難聴という年齢層によっては身近な課題を近藤真彦さんが演じることで見やすい作品に感じました。
これまた無難なタイプの広告ながら、最後が緩くもオチが付いてて結構好きな作品ですw
「スタートライン」
同じく初支援のキッズドアがテーマの作品。
今回から初登場となる団体のCMなため、団体に沿った社会事情の背景から団体自体の概要までまでをまとめた内容になっていますが、30秒間にこれだけの要素がある広告ながらとても綺麗にまとまった構成になっていて分かりやすかったです。
やはりこうした団体について知れるきっかけとなるのがACの支援キャンペーン系統のCMの強みと改めて実感させられますね。他団体のCMの傾向から来年以降も継続になる可能性が高いため、今後の広告の展開にも期待です。
ACジャパン・NHK共同キャンペーン
AC制作のCMをNHKで、NHK制作のCMを民放でお互い1本ずつ交換して放送するキャンペーン。
AC側の交換対象の作品は全国キャンペーンの「ゆうちゃみの3日ぶん」です。
そしてこの枠、前年度通りにNHK制作のCMを紹介する予定でしたが、記事作成時にはまだ制作中なため、前述の通り割愛します。ご了承ください…
ACジャパン 広告学生賞
ACジャパンに会員の学校の中で開催されるコンテストから見事受賞された広告が実際に放送・掲載されるキャンペーン。
例年通り、テレビ部門・新聞部門それぞれのグランプリ賞及び準グランプリ賞に選ばれた計4作品が公開されました。
「募集要項」
テレビ部門のグランプリ賞を受賞した日本大学による作品。
本作もまた記事作成時には公開が先になるため前述の通り割愛。
「こどものみかた」
同部門で準グランプリ賞を受賞した尚美学園大学による作品。
小学生の自由研究を背景に、この広告のテーマとなる親子のコミュニケーションに対する課題を視覚的な表現としてわかりやすく描いてあって良かったです。
「見えないって、危険。」
次は、新聞部門のグランプリ賞を受賞した日本電子専門学校による作品。
毎年日常的に絶えることのない課題である歩きスマホだからこそ改めてインパクトを受けるような事実と、それに基づく新聞ならではな広告の表現が秀逸!
BS限定の放送のテレビ部門の作品と異なり、新聞部門はずっと掲載率や注目度が高いため、多くの新聞拝読者の目に届くと良いですね!
「想像しよう、それぞれのストーリー。」
同部門で準グランプリを受賞した京都精華大学による作品。
一見迷惑なおじさんを例えに、つい忘れがちな寛容になるための考え方がテーマながら、緩く温かみのあるイラストのおかげで、説教臭さを感じさせない表現となっているのが素晴らしい…!(むしろこうして紹介ために文字起こした文の方がずっと説教臭いという…)
同部門のグランプリ賞である「見えないって、危険。」と同じく、多くの人に届いて欲しい作品です。
まとめ
以上、2024年度広告キャンペーンのレビューでした!
今年度もまたテーマ被りの少ない凝られた広告が多い印象が強く、個人的には前年度以上にお気に入りを絞れないぐらいよく作られた作品が多いなと思いました。
記事作成時にはまだ公開が先の広告もあるため、残りの広告をチェックするのが楽しみです!
さて、次のACジャパンに関する記事はこれまた未定ですが、来年の同じ時期にまた来たる2025年度の広告キャンペーンもレビューできるよう頑張ります!
改めて、ここまで読んでくださりありがとうございました!
↓前年度(2023年度)の広告キャンペーンのレビューはこちらから!