ブログを書くのはめちゃくちゃ久しぶりです。

それが、まさかこんな内容になるだなんて、昨日の朝目が覚めるまで思ってもいませんでした。
でも、何かで思いを吐き出さないとどうにもならない。


ファンではないけど、たくさんの楽しい時間を彼にもらったおたくの思い出の話です。
長い割に個人的なことしか書いてないです。



いつも彼のことを話すときは、たっきーでも、たきぐちさんでもなく、たきぐち、と呼んでたのでそのように書かせて頂きます。




たきぐちは世に言うところの私の「推し」ではありませんでした。
でも、ちゃんと数えたことないけど、見た回数は下手するとかつての推したちより多いかもしれない。

ウィキペディアで彼の出演作眺めてみました。
舞台関連は半分くらい見てました。
なんだそれ。
なんでそんなに見てんだよ。

だれか他の人を目当てに行ったり、おもしろそうな演目だから観に行ったらそこにいる人でした。
ピュアボ、もんしろ、冒険者たち、ピスメ。
ドラマだと正しい王子とか、東京ゴーストトリップとか。
映画だとたくみくんシリーズとか。
どれも彼を目当てには見にいってないけど、作品の名前聞くとあー、とその場にいたたきぐちの姿を思い出せます。


1stテニミュのおたくなので、彼との出会いはもちろんテニミュでした。
たきぐちのテニミュの思い出で一番最初に浮かぶのは、復活ゴールデンペア。
りっかい前編の愛知大楽、自分が生まれて初めて入るテニミュの大楽で、お前がそこで泣くんかーい!とつっこんだ。
ひどいモノマネもした。
ごめん。
でも今もあの風景、2階の後ろの方から見た、舞台に立ち、泣き声になりながら歌い踊るたきぐちを思い出せます。
俺たちは勝つために来た!で噛んで、おまえ!そこで噛むのか!と思ったことも思い出せます。
そんなことばっかでごめん。

3代目は、2代目からてにみゅ見始めた私が初めての代替わりを体験した世代だから、あまりいい感情で始まっていなくて、さらに当時りっかいおたくだったから、せいがくってそこまで深く見てなくて。
卒業する頃にはもちろんみんなだいすきだったけど。
たきぐちの大石が好きでした、て言うことが出来るほど、彼のことは知らなかったと思います。
でも、てにみゅ出身の役者さんはうちのこ、みたいな感覚なので、たきぐちもたくさんのうちのこの一人でした。


たきぐちとの縁が深くなったのは、鍋からのるひま関連です。
愛すべきぽんこつ。
フリーダムな言動に、もっとやれ!と笑いと拍手でけしかける観客たち、いつメンとの安心しつつハラハラする掛け合い。
面白おじさんたちにつっこまれてるたきぐちがだいすきでした。
腹抱えて笑った記憶しかありません。
自由に振る舞いつつも、演技うまくなったな、と思う瞬間もありました。
あんま言わなかったけど。

大江戸鍋、あわれん、ぼくとしょ、どりじゃん、だったんじん、るふぇあ、るてん、炎上、たろうら、るとし、るせん
なんかもうたくさんありすぎて。

会う機会がものすごく増えました。
本公演に上映会、いつもたきぐちはいるもんだから。
その中でいつも印象的な役を任されていました。
賛否好き嫌い分かれるのは承知ですが、私はあの舞台独特の、客席と板の上との間に謎の信頼関係が築かれている空気だいすきです。
その中心には、かならずたきぐちがいました。

年に何回も見るとやっぱり思い入れも深くなります。
「たきぐちが出る」はプラス要因になりました。


勤務開始時間が遅くなった関係で、あさイチの最初だけ見て出勤する生活になりました。
3シェフの日にたきぐちが紹介されてるの見て、おっ今日たきぐち出てる日じゃん!と確認してから出勤していました。
電車の中で、今日はたきぐちの日だったぜ、て呟いてました。

11/12がハレトケキッチンの日で、あれ、今日はたきぐち出ないんだなー、と思いながら出勤しました。
彼の告知をちゃんとチェックしないので、今日はいない日なんだなあ、と納得して、すぐに忘れました。
当たり前に、次は出るんだと思っていました。
私の朝の日常の一つでした。


最近、他の目的ですただのサイトに1ヶ月くらい入会しました。
事務所に契約更新するか聞かれるようになったって言ってたから、評価につながるのかわからんけど、と思いつつたきぐちもマイタレントに登録しました。
ついでに、ではあるけど、彼を見続けたかったんだと思います。


最後に彼を直接観ることになったのは、エーステ夏組単独公演になりました。
最後だって。
そんなつもり全然なかった。
ショーマストゴーオンの前のたきぐち劇場、ゆうぞうさんじゃなくてたきぐちだよ!って思いながら、やや半笑いで見てました。
たきぐちめ、て思いながら見てました。

最後の生観劇の日が通路脇でした。
最後にハイタッチしてくれたの、たきぐちのゆうぞうさんでした。
グータッチじゃなくて、パーで両手でしてくれた。
私の彼の最後の記憶は、あの瞬間になってしまいました。
9月の終わりの方。
1ヶ月半前です。

えーすて観に行って、るひまでは自由にふるまうたきぐち見るのに慣れていたところで、彼が場を整える立場にいることに新鮮に驚きました。
ハプニングを笑いに変えたり、アドリブ入れたり。
客席いじって湧かせたり。
そのポジションに相応しい程度の出方で、決して中心になることはなく、彼はサポートポジションをしっかりと務めていました。

そして、来月はまたるひまで羽根を伸ばすたきぐちを見に行くつもりでした。



今、自分は基本ツイッターにいるのですが、てにみゅから繋がってる人、戦国鍋、るひまで繋がった人、エーステで繋がった人、とくさつすきな人、朝ドラ→あさイチの流れで見てる人、たくさんの若手俳優関係の役者さんや公式など、様々な方が私のタイムラインにいらっしゃいます。
昨日からいろんな人が、それぞれで得たたきぐちとの縁を語り、悼み、悲しんでいました。
動揺してたり、わかんなくなってたり、信じられないとなってたり、いろんな形で悼んでいました。
私も全然実感沸かなくて、意味がわからなくて、彼を惜しむ人たちのつぶやきを見ながらじわじわと込み上げてきたけど、でも一人でたきぐちについて考えてるとやっぱりまだよくわからなくて。


何度も言うけど、当たり前に来月年末のるひまで見ると思ってました。
毎年恒例だもの。
今年はあいつこそが織田のーまでラケット振るんだと思ってました。
K3なんて、たきぐちありきの企画だよ。
いつも一緒に行く友人らはえーすりー知らんから、私は終わってから解説するぞ!と思ってました。結局全く関係ないただのコントになって、ぱくってんの名前だけだよ!つってゲラゲラ笑うんだろうなとも思ってました。

いや、しんでる場合じゃないやん。
ほんと、なんで出ないのか意味わからん。
秋組単独でもたきぐち見ると思ってたんだよ。
どうすんだよ。


舞台で活躍してる俳優さんとの距離感って不思議だなあとおもいます。
何度も何度も直接観ているけれど、私は彼のファンじゃないからイベントも握手も行ったことなくて、直接話したこともなくて、一方的にしか知らないのに、なんでか長年の友人のように感じてしまう。
テレビで見てる芸能人よりもすこし近い気がするのは、同じ空間で同じ時間を過ごしていたからなのかね。


こうやって振り返ってみるとほんとひどいね。
なんて雑に応援してるんだ。
そもそも応援なのか?と思うレベル。
何の役にも立たない茶の間ってやつです。
もっと舞台で写真買えばよかった。
たくさん後悔してしまう。

推しじゃなかった、ファンといえるほど積極的ではなかった、彼に対して何も貢献は出来ていなかった、でも彼のことはすきだった。
そんな人は、私の他にもたくさんいるんじゃないかな。


なんでたきぐちなんだよ
なんでたきぐちなんだ
意味わからん
なんでだ

昨日からずっと彼のことを考えて、泣いて、日常生活を送って、考えて、泣いて、てことをしています。
推しじゃなかったのに、ファンじゃなかったのに。
まだ信じられないのに。
なんで泣いてるのかよくわからんです。

たきぐちのことを知ってからの13年で今一番、彼のことを考えています。


今日、テニミュの六角公演のDVDを観ました。
私は大石の立ち位置もちゃんとわかってなくて、どこにいるか探すのに苦労しました。
ほんと、なんも知らなかったな、と笑ってしまいました。
画面の中で動いてる、未来への希望に溢れる13年前の彼を見てるとやっぱりまだ信じられない。
信じられないのに、彼のことを考えるといくらでも泣けてくる。





信じられないけど、言いたくないけど、区切りつけるために言わなきゃならん。


たくさんの楽しい時間をありがとうございました。
忘れないし、何度も思い出します。
まだ無理だけど、たきぐちがいたらなあ、て笑いながら思い出します。


滝口幸広さんのご冥福をお祈りいたします。