遺品整理 | 父と母の死を乗り越えるために〜50代で訪れた親との死別

遺品整理

私が育った実家は、父が40年前に土地を購入し、

マイホームローンで建てくれた家です。

両親と私たち兄弟3人で暮らしていました。

私たち兄弟3人が大人になり、結婚をして、それぞれに家庭を持つようになってからは、年老いた両親2人が住んでいました。築40年の古い一戸建てです。

そして、2023年9月に父が亡くなり、

それからは母が一人で暮らしておりましたが

その母も、父を追うように わずか半年後の

2024年3月に亡くなりました。


そこには、まだ両親の生活した跡がそのまま残っていて、私にとっては、両親との思い出に浸れる大切な場所でした。


両親がいなくなった実家を私が相続して、

週に1度くらい通って

風を入れたり、雑草を取ったりしながら

ゆっくり遺品の整理をしようと思っていました。


ところが、母が亡くなった後

1か月経つか経たないかくらいの時期に

私の弟の息子(甥っ子)から私に連絡があり、


「もし、僕が住みたいって言ったら、住むことはできるのかな?」と聞かれました。


生活に必要な物は、つい先日まで母が暮らしていたままの状態になっていたので「住めるよ」と返事をすると

「住みたいんだけど。。」とのこと。


事情は、こうでした。

甥っ子夫婦が現在住んでいる賃貸の家が7月で契約が切れるので、更新するか迷っていて

ペット(犬猫)7匹がいるから、賃貸で他を探しても見つからない。

なので、空き家になっている私の実家に住めるのなら住みたいということでした。


ゆっくりと思い出に浸りながら遺品の整理をする予定だったのですが、

3ヶ月くらいで家を空っぽにする必要性が出てきました。

3ヶ月と言っても、私が行けるのは週に1日が限度です。

すぐにでも取り掛からなければ間に合いそうにありません。


私は甥っ子に、「細かい物の分類は私がするけど

大きな家具などの処分と、掃除まではできないけどいい?」と尋ねると

甥っ子は、「もちろんやるよ!」とのことでしたので、実家は甥っ子夫婦に譲ることになりました。


そして、私の遺品整理は 慌ただしく始まったのです。