解説
内山理名主演の時代劇シリーズ第3弾。元禄の世を舞台に大奥の女たちの戦いを描く。出演はほかに高岡早紀、藤原紀香、江波杏子、余貴美子、北村一輝、谷原章介。
あらすじ
時は第5代将軍・徳川綱吉(谷原章介)が治める元禄。大奥の権力は綱吉の生母・桂昌院(江波杏子)が握っていた。牧野家の一人娘・安子(内山理名)は自らの家族を崩壊させた綱吉への復讐のため大奥へ入ることを決意するが、彼女を待っていたのは正室・信子(藤原紀香)や側室・お伝の方(小池栄子)といった、一筋縄ではいかない恐ろしい女たちだった・・・。
キャスト
【出演】:内山理名、谷原章介、小池栄子、高岡早紀、北村一輝、中山忍、貫地谷しほり、萬田久子、田辺誠一、平泉成、火野正平、余貴美子、江波杏子、藤原紀香
制作年
2005年初放送
話数
全10話
解説
内山理名主演の時代劇スペシャル。第5代将軍・徳川綱吉が将軍になる前の物語を描く。出演はほかに藤原紀香、江波杏子、余貴美子、北村一輝、谷原章介。
あらすじ
第5代将軍・徳川綱吉(谷原章介)の死後、側室だった安子(内山理名)は落飾し、音羽(余貴美子)と共に尼僧としてつましく暮らしていた。そんなある日、安子のもとへ死を目前にした宿敵・柳沢吉保(北村一輝)から一通の手紙が届く・・・。
キャスト
【出演】:内山理名、谷原章介、小池栄子、北村一輝、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希、火野正平、平泉成、余貴美子、佐藤仁美、朝加真由美、笹野高史、本田博太郎、木下ほうか、江波杏子、藤原紀香
制作年
2005年初放送
👆現在、NHKで放送されている男女逆転「大奥」は、5代将軍綱吉編をやっておりますが、本作品は、通常版「大奥」といいますか、要は従来通りに普通に男性が徳川将軍職に就き、女性は将軍に仕える為に大奥勤めをするという、設定の物語になっております。
で、この
「華の乱」
は、5代将軍綱吉の時代のお話。
男女逆転の方を観ていたら、逆転してない方も観てみたくなったというわけです
それに、この作品には、何と言っても北村一輝が将軍綱吉の御側用人=柳沢吉保役で出演していますからね🤭
実は前からずっと観たいとは思っていたのですが、何となく機会を逃して、今まできてしまっていたのです。
でも、見始めたら、これが面白くて、すっかりハマってしまいまして、ここ3日間程で、連ドラ版全10話と、2時間スペシャル版を一挙見してしまいましたとさ😀
NHKの男女逆転版も面白くはあるのだけど、やはり
【女たちの大奥】
を観てしまうと、ちょっと物足りなさがあるのよね~🤔
確かに男たちの大奥にも、嫉妬や妬み、権力欲からの足の引っ張り合い・・・みたいな描写はあるのだけど、そこは女たちのそれに比べると、【情念】と【粘着】の深さが足りない気がするの
【大奥】
はやっぱりさ、
「あんな女に上様を取られてなるものか」
「上様は私のものよ」
「何さ」
「何よ」
「きーーーーーーッ」
的な、昼ドラ的ドロッドロが突き詰めて描かれてないとね~(笑)
【これぞ大奥】
って感じがしないんだわ🤣
それに、何というか、普通の大奥の方が、男も女も共に、
《人間のしょうもなさ》
みたいな生々しさがしっかり描写されていて、妙に説得力あるんだわ
例えば、女将軍として描かれるNHKの家光や綱吉は、それぞれに屈折した心を抱えながらも、本質的には賢く、凛々しく、カリスマ性を持った敬うべき人物として描かれている。
それに対して、男将軍のフジテレビ版の綱吉は、暗愚で、自分好みの女子とみれば、たとえ相手が他人の女房であろうと構わず奪い取る、諸悪の根源みたいな人物として描かれています
そして、そんなしょうもない将軍でも、彼の寵愛を求める女たちは、自分の小さなプライドをかけて、狭い大奥という世界でマウント取りの競い合いに明け暮れる。
つまり、どっちもどっちって感じなわけです。
比較してどうこうというのは違うかもしれないけど、自分の人生を自ら決めることが許されず、そのジレンマの中でもがき苦しみながら生きていたであろう江戸時代の人々の物語としては、現代らしく、自分の人生を自らの意志で切り開いて行こうとする男女逆転版よりも、皆が流されるままに身を任せている通常版の方が、大奥の世界の実態には合っているのではないかと思いましたね
もちろん、フィクションなんで、通常版にしても、史実とはだいぶかけ離れたお話になっているんですよ。
そもそも、主人公の牧野安子(安)は実在の人物ではあるけれど、本当に綱吉の側室であったかどうかは定かでないみたいだし(大奥入りした記録がないとか)、綱吉や吉保の死後も生存し続けたドラマの設定とは違って、実際は21歳で夭折したようだし・・・。
そこを追及していくと、ほとんどの登場人物が、史実とは違う描かれ方をしているのですよね。
だから、男女の役割は忠実なんだとしても、本作品も、男女逆転版同様、歴史上の人物や出来事を参考にした時代劇ファンタジーとして見た方が良い作品だと言えるでしょう
しかし、厳しい母親(桂昌院)に育てられた故に、暖かい愛情に飢え、寂しさを抱えていたとはいえ、この物語の上様は、本当に〇ソですな
一輝さん演じる柳沢吉保も、やっていることがだいぶ〇ソなんですが(自分の権勢を維持する為に女房を上様に差し出すとか)、それもこれも原因作ったの上様だしな
てか上様、元は人妻だった安子に執着なんかしてないでさ、きちんと御台所(鷹司信子)と向き合っていれば、あんな修羅場にならずに済んだんじゃ
第一、あなたがご執心だった安子や理久は、最後まで他の男を一途に思い続けたのだけど、他の側室(お世継ぎの母になりたかっただけのお伝や大典侍とか)も含め、唯一、純粋にあなたに愛されたがっていたのは、御台所だけだったのだからさ・・・
いやはや、つくづく罪深い男じゃのぅ・・・🤦