そして誰もいなくなった(英BBCドラマ版) | ある意味、恋してるⅡ

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北村一輝さんと米米CLUB(石井竜也含む)についての追っかけ記事だったはずが、最近記事内容に脈絡がなくなりました(今は真田広之さんや世良公則さんにも傾倒中)。
というわけで、今後は思いのままに津々浦々・・・笑



【WOWOWオンラインより】
ドラマ
アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった (全3話)

孤島の邸宅に集まった10人の男女が次々と殺されていく、クローズド・サークル・ミステリーの傑作を英BBCが豪華キャストで映像化!
“名探偵ポアロ”“ミス・マープル”などの人気キャラクターを生み出し、“ミステリーの女王”と呼ばれる文豪アガサ・クリスティーが1939年に発表。何度も映像・舞台化。

あらすじ
1939年8月のイギリス、デヴォン州。オーエン夫妻から招待を受け“兵隊島”の邸宅を訪れた男女8人は、執事のロジャーズ夫妻に迎えられる。邸宅の各部屋にはわらべ歌「10人の兵隊」の歌詞が飾られ、食卓には10体の人形が置かれていた。オーエン夫妻の到着を待ちながら夕食を終えた8人がくつろいでいると、突然スピーカーから謎の声が響く。それはロジャーズ夫妻を含めた10人の「過去の殺人」を告発するものだった。

出演
役名 役者名 声
ヴェラ・クレイソーン メイヴ・ダーモディ 佐古真弓
ロレンス・ウォーグレイヴ チャールズ・ダンス 糸博
フィリップ・ロンバード エイダン・ターナー 浪川大輔
ジョン・マッカーサー サム・ニール 菅生隆之
エドワード・アームストロング トビー・スティーヴンス 郷田ほづみ
ウィリアム・ブロア バーン・ゴーマン 横島亘
エミリー・ブレント ミランダ・リチャードソン 佐藤しのぶ
アンソニー(トニー)・マーストン ダグラス・ブース 柿原徹也
トマス・ロジャーズ ノア・テイラー 佐々木睦
エセル・ロジャーズ アンナ・マックスウェル・マーティン 土井美加

スタッフ
監督
クレイグ・ヴィヴェイロス
脚本
サラ・フェルプス

 👆Amazonプライムにあり、前から気になっていた連続ドラマ全3回を一気見しました👀
本作は、過去にも何度も映像化されており、私も昔、映画版をテレビ放送された時に観たことがあります。
その時には既に原作を読んだ後だったのですが、結末が原作と大きく変更されており、如何にも映画的ご都合主義な内容で締め括られていたことに、不満を覚えたものでしたえー?
それもネタバレになるとあれなので、あまり細かくは言いませんが、
「だってこれじゃ、『そして誰もいなくなった』にならないよねはてなマークしょんぼり
てな感じだったので・・・。

その点、この英ドラマ化作品('15)は、原作にかなり忠実だったと言えると思いますグッ
そこは満足だし、ストーリー展開も、最初こそスローペースかな?と思ったけど、事件が動き出してからのたたみかけるような流れは非常に惹き付けられたし、スリル、ホラー味、エロスが絶妙に相俟って、飽きることなく楽しませてもらいましたアップ

ただ、それでも不満が残ったのは、種明かしの雑さかなはてなマーク🤔

原作だと、事の真相は事件が全て終わった後に真犯人が独白した手記(だったと思う)によって明かされている。
そこに事件を起こした動機と、犯行の全容が詳細に記されていて、読者は初めて
「ええはてなマークそうだったのかぁびっくりマークガーンガーン
という衝撃に襲われる叫び
それくらい予想外の犯人、真相なわけですおーっ!
まさに、アガサ・クリスティの真骨頂たる、途轍もない変化球⚾

それが本作だと、最後の最後に真犯人が姿を現して、真相をベラベラ喋っちゃう。
それだと真犯人の神秘性が失われるし、説明にも時間がかけられないシチュエーションだったから、犯行の細かいトリックとかも素っ飛ばされている汗うさぎ
なので、
「あれはてなマークあの犯行起きた時、犯人あそこにいたはずだよねはてなマーク
とかの矛盾が解決されていないえー
ミステリーとしては、それって結構な欠陥じゃないかと思うわけです🙅

まあ、昔のミステリー作品って、今ほど読者の目が肥えてなかったせいか、細部は雑だったりしますけどね😓
とはいえ、ミステリー作品は最後の謎解きパートが何よりも大事で、そこに説得力があるや無しやで受け手の印象はだいぶ変わると思うので、その点は惜しかったな🤦と感じました。

ただ、1939年を舞台にした時代背景のミステリー作品として、こういう着想の話を考え出すアガサ・クリスティは、やはりただ者ではありませんびっくり
登場人物が次々に殺されていく凄惨な話なのに、どこか上品さがあるキラキラ

そういう、謎解きの考察の楽しさと共に、英国上流階級の雰囲気を味わえるのも、本作の強みのひとつと言えるでしょうな☕🍰

⬇内容紹介