グレン・メデイロスの変わらぬ想いを毎晩毎日聴いてる。

心が疲れ果てたとき。
虚心であるとき。
生きる意味が分からなくて、
自分が何者かさえ分からなくなるとき。

大切な人から教えて私へ残した曲。

そして大切な人から貰った一番大切な宝物を取り出す。
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そしてこの枯れることのない赤い薔薇のつぼみから誘われる香りを嗅ぎながら
あの日のあの時間を思い出してる。
涙がとまらなくなって胸に何かが
こみ上げる。
手の届く場所にいないと思うと。

一昨日の辛かったときも。
逃げ出したくなって仕方なかったとき。
その人が昔言ってくれた言葉を
そっと思い出してた。

「キツい」は、頑張った証拠。
「逃げたい」は、それだけ本気の証拠。
「失敗した」は、挑戦した証拠。
「やめたい」は、今まで希望を捨てずにいた証拠。

ちゃんと実になってるから大丈夫だよ!!
今苦しくてもきっと大丈夫だって。

私が歩くかぎりそこに風が生まれる。

先に進めるのだと。


恋愛とかそういう気持ちだけじゃなくて、無償の愛で優しく私を包み込んでいたその人がいて私はどこまでも支えられ続けてきた。

最後の、魔法をみせてくれた魔法つかいさん。

暗い部屋。薄明かりのなかで、宙に浮かぶ一枚の紙から枯れた花を生み出してそれを手に置いた瞬間立ち上がりパッと見事に咲いて、それから両手で腰からライターを取り出して火をつけた途端に…眩む凄い光がパッと目の前で放たれ

ほんのりかおる薔薇がその手にいつのまにかあった。

そして、最初で最後のどんなことがあっても愛してると私に言い残した。

その魔法はその魔法つかいさんにしか出来ない魔法だった。

どんな有名なマジシャンがいようと真似なんて出来ない。

あれは、ほんとに魔法だった。

あの情景が今でも目に焼き付いてる。
嬉しくて涙がでたことも覚えてる。
だから、あの日の記憶はこれから先私の体が灰になる時まで幸せな記憶として残っていくに違いない。

その記憶がある限り、思い出せば、私は生きてく力が漲っていく。

これからも。