ケリッポトの中。
そこには虚無が満ちていて、有益なものは何一つも生まない。
他人を攻撃することで自分を正当化しようとするのだけど、何も得はしない。
ただただ虚しさだけが溢れかえっている。
本人はそれに認めたくなくて、更に頑なになってしまう。
徐々に周りから信用されなくなり自ら殻に閉じこもる。他人を一切信用できなくなって誰の言葉にも一切耳を傾けなくなる。
それが昨日までの私だったかもしれない。
それが頑固な私のようで心配だと、普段あらゆる世界の秘密、世界の姿、
様々な事を伝授する知識の木がこう私に言った。
自分の気持ちに素直になれずに、本来の自分を隠すこと。
それが自分を見失ってるのだって教えてくれた。
なのに、私は自分は見失っていないと認めない。
人が一度死の樹に入れば、よっぽどの事がない限り生命の樹には戻れないんだ。
死の樹は生命の樹とまったく同じ構造で鏡に映したように、上下左右が正反対になっている。大地に生命の樹がある。それを境に地下には死の樹が生えてる。
生命の樹から死の樹に移っても本人からしたら何も変わったように見えない。
今まで通り、生命の樹を上昇してると錯覚する。
生命の樹が180度ひっくりかえってるのと同じで自分自身も180度ひっくりかえっているから。
だから上昇してるように見えてしまう。
でもそこは紛れもない闇の世界。自覚ないままに不幸に魅入られ自ら悲劇や悪事に飛び込むようになってしまう。
それを負の連鎖と呼んでいる。最終的に命まで軽視していくようになってしまう。
私は、完全に自分を見失って取り返しのつかないことになろうとしていた。
だけど、これまでにも打ち勝って依存心に勝ったり大きな波も越えられたから
しぶといし強かったので不幸にも魅入られていないし死の樹へも入らないで済んだ。
世の中寄生虫のようなカスみたいな家畜ヤプーみたいな人間がゴロゴロいるけれど、私は私。これからは気高く生きて忠実に生きようと心がける。
人を見抜く力もきっと養えただろうし。
きっと大丈夫。