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主人の病気で知り合いになった
台北におられる通訳士さん。
大変優秀な方で、今までは香港の貿易会社におられ、
中国語がペラペラ。
先日指南宮にご一緒いただいて、
一日中おしゃべりしたお話。
元々は北海道のご出身の方なのですが、
ご主人様は台湾の方です。
寒いところから常夏~とおっしゃってました。
その北海道のご家族はとっても温かくて
「このご家族が彼女の強さなのだろう」と
とてほのぼの拝聴しておりました。
北海道でも都会ではないと
彼女はおっしゃるのですが、
ご家族ははやくから留学生を預かったり、
弟さんが交換留学されたり、
とても国際的です。
誰もしゃべれないんですよ~と言いつつ。
高校の時は心を閉ざしてしまった
留学生のお友達に推薦されたり、
彼女の面倒見の良さは
折り紙つきだったのですね。
そんな明るい彼女ですが、
お母様はお身体が弱く、
お姉さまと一緒に助け合いながら
おられたそうです。
そんな中、ちょっとの入院の予定が
突然帰らぬ人となってしまったのだそうです。
当時イギリスにいた弟さんに
連絡をしなくてはと
パニックになりながらも
彼の住む寮に何度も何度も
国際電話をかけたそうです。
ご家族で久しぶりに集まって、
20年ぶりにその時のお話になったそうです。
「あの時はさ~本当に困ったわ!」
「太郎(仮名)に連絡が取れなくて半泣きよ」
「う・・・ん」
「そのことなんだけどさ・・・・」
優しい弟さんが重い口をひらいたそう。
「姉ちゃんたちさ、その電話で・・」
「Call me 太郎! Call me 太郎!って叫んだみたいね」
「・・・・うん、一時を争っていて、
電話早く返してほしかったからね。」
「でも・・それってさ・・・・」
「私を太郎と呼んで!私を太郎と呼んで!」
「そういってたんだよね」
「・・・!!」
そう正しくは「Call me back」なのですよね。
「きゃあああああ」爆笑
となったそうです。
「20年もたってから言います?
どれだけ温めていたんだか~!!」
とおっしゃる通訳士さん。
もうね、涙がでた。
そんなご家族の思いやりと温かさと楽しさが
今も通訳士さんの魅力になっています。
いつもお読みくださってありがとうございます。
SAE
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