「口角を上げると声が良く響く」というのは実践したことのある人は経験的に知っていることだと思いますが、では、なぜ良く響くようになるのでしょうか?
その前にまだ、口角を上げたときの効果を体験していない人のために簡単に実験してみましょう。
まず、ウー と声を出します。
次に、声を出しながら口角に人差し指をあてて上に持ち上げます。
あきらかに声の響きが良くなったでしょう?
変化が良く分からない人は、人差し指で口角を押し下げて発声を始め、そのまま声を出しながら口角を押し上げて行きます。響きが変化しますね。
さて、本題です。なぜ口角を上げると声が良く響くようになるのでしょうか?
口角を上げると軟口蓋も引き上げられます。
軟口蓋とは上顎の奥の柔らかい部分ですが、軟口蓋が引き上げられると共鳴腔が広がり声の響きが増すのです。
実はこの軟口蓋が声の響き、音色に大きく関わっているのです。
さらに口角を上げる筋肉は声帯が内包されている喉骨の位置を安定させます。
喉骨が安定すれば喉骨を固定するための力が不要になるので声帯振動を妨げる力もかからなくなり、豊かな声帯振動を得られるのです。
口角を上げるだけで「共鳴腔の広がりと声帯振動のアップ」を得られるのですから、この現象を活用しない手はないですよね(^_^)
次回は口角を上げる口の開け方をお話しましょう。
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かねてよりご要望のあった赤坂ノアでのグループレッスンを企画進行中です。
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