冬の寒さが身にしみ、人肌恋しいキリガミストひなたが暑く語る第20回は

【寄生獣】です。

有名ですがどうしても語りたかったので書いてみました。

彼もサイボーグ009同様選ばれし者じゃないヒーローですが
結局、ヒーローになる事を選択しなかった謙虚な主人公です。

ここが私が注目した所です。
他の話はなんだかんだ言ってもヒーローを選択してます。
巻き込まれる事件が大きい割に、でかい事を考えない。とても素敵でした。

ここからネタばれですよ♪










地球上の誰かがふと思った
人間の数が半分に減ったらいくつの森が焼かれずに済むだろうか

地球上の誰かがふと思った
人間の数が100分の1になったら、垂れ流される毒も
100分の1になるだろうか

誰かがふと思った
生物(みんな)の未来を守らねば

こんな人類の存在を全否定のするかのような詩から漫画が始まります。

主人公はシンイチ、普通の高校生
舞台は現代

ある日、シンイチは変な未知の生物に寄生されます。
寄生獣といって見ましょう。
外見はミミズと蛇をあわせてスタイリッシュにした感じ。
シンイチの顔めがけて飛んできましたが右手で防御。右手の中に入り込みました。

外見上は右手ですが、右手自体がしゃべります。変形して刀やムチのようなものにもなります。
右手は宇宙生物にのっとられました。

本当は頭に寄生する予定でしたが失敗。
成功した場合は、脳が食われ、体は完全に寄生獣の物となります。
身体能力は限界ぎりぎりまで引き出され、再生能力もアップします。
頭は擬態なので、戦うときは、何本もの刃物のような触手をだしたり、顔全体がキバになったり
変幻自在です。
無敵の生物の出来上がりです。

そして人間に擬態した寄生獣は人間を食い始めます。

世界各地で猟奇殺人が起こりますが、自然消滅。そのかわり行方不明者が増えます。
寄生獣たちは社会を学習。ばれないようにし始めました。

シンイチに寄生したやつは、脳ののっとりに失敗。右手に寄生したので「ミギー」と名づけられます。
読書家のミギーは片っ端から本を読み漁り学習します。
シンイチだけは全世界の猟奇殺人が他の寄生獣の仕業と知っていました。
シンイチは悩みます。寄生獣の事を知らせようか?しかし人体実験の材料になるのはいやだし
ミギーも反対します。

人間を食い殺す寄生獣を非難するシンイチ。
自分たちは食ってるだけだ。生物として当然だ。と言うミギー
デビルマンのジンメンのような台詞ですね(笑)

悪魔め!!とののしるシンイチ。
それに対するミギーの返答。
悪魔と言うものを本で調べたが、やはりそれに一番近い生物は人間だと思うぞ。人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが、私の仲間たちが食っているのはほんの1~2種類だ。質素なものさ」

え~と、私も反論できませんね。

寄生獣同士はテレパシーみたいなものでお互いのおおよその位置がわかります。
そして、人間の脳が残ってるシンイチを本能的に危険視し襲い掛かります。

ある日、シンイチの高校に新任の教師が赴任してきました。
その女性教師は寄生獣。しかもシンイチのクラスの担任です。

2人は話をします。
なぜ人を食べるのか?寄生獣は頭だけ、消化器官は人間である
現にミギーは人間を食べずとも生きている。
女性教師は答えます。
クモは教わらなくてもクモの巣の張り方を知っている。本能で知っている
私が人間の脳をうばった時、1つの命令が来た。 この種を食い殺せ!!

女性教師はいま妊娠してるそうで、相手は寄生獣の男性。
おなかの赤ちゃんは? 人間です。
人間よりはるかに強いが、人間の消化器官を使用しなければ生きられない自分たち。

女性教師もまた自分たちとは何者か?答えを捜し求めています。

寄生獣の個性は環境に左右されます。
教師に寄生した寄生獣は思慮深く、
バカに寄生した寄生獣はバカです。

シンイチは真昼間に高校に乗り込んできたバカと戦ったり
母親に寄生した寄生獣と戦ったり、深く心も体も傷つきながら成長していきます。

たくさんの修羅場を潜り抜けすぎ、心が強くなり、恋人に冷たくなったと言われたり
ミギーに考え方が合理的で我々寄りだといわれたり
涙ひとつ流れない自分に嫌悪、苦悩します。

が、こういう漫画の主人公に安息の日々はありません。

ある日寄生獣の反応をキャッチ。言って見ると.....
寄生獣だらけ、しかもそこは選挙カーで演説している市長選立候補者。
寄生獣が選挙に出馬!しかも当選。

一方、日本政府も寄生獣対策の準備をしてました。
シンイチが倒した寄生獣。シンイチは目撃されるのを恐れ現場を立ち去りましたが
寄生獣の死体は処理してません。
残された死体を入手し、研究。寄生獣はある種の電波を発生している事を突き止めました
ある種の人間はその電波をキャッチし、人間と寄生獣を区別できます。
虫の知らせ、カンがよいってやつですね。

そのキャッチできる人間に選ばれたのは、ある死刑囚。
猟奇殺人で何人もの人間を切り刻んで殺した鬼畜。
本人いわく、人間と寄生獣をどうして区別できるかっって?人間でたくさん遊んだからかな?
でも動物なら自分と同種かどうか見分けがつくんじゃない?

シンイチはバレはしなかったが、数々の寄生獣事件で関わっているので
寄生獣掃討作戦に協力を依頼される。

例の市長がいる区役所に寄生獣が多数いることは日本政府も把握。

猟銃を持った男が区役所に逃げ込んだと放送。
安全のために職員は一階ホールに集合させ、混乱を避けるため警官が誘導。
空港で使うX線ゲートをくぐらせます。
人間なら頭蓋骨が写りますが、寄生獣なら写りません。
体は人間なので、気づかれる前にショットガンで心臓破壊。
この作戦で次々各個撃破していきますが、市長と幹部連中は見つかりません。

死刑囚を探知機かわりに市役所の中に入っていきます。

市長は議会ホールで発見。警官隊に囲まれた中、演説をします。
「もうすぐ、殺人より環境破壊の方が重罪と気がつく。間引かなくてはならない。人間一種の反映より地球全体の生物の反映を考える、そうしてこそ万物の霊長だ! 人間こそ地球を蝕む寄生虫だ」
市長は当然集中砲火をあび、死亡。しかし市長は人間でした。

そこに、後藤と名乗る寄生獣登場!!5体の寄生獣を宿しているから後藤(笑)
体のパーツのほとんどが寄生獣なので、寄生獣と寄生獣の間のわずかな隙間が人間の肉体。
集中砲火を浴びても、一発しかあたりません。
その傷もあっという間に治ってしまいます。
一瞬のうちに警官隊全滅。後藤は逃げます。シンイチがこの作戦にかかわっていた事を知り
お前だけは殺すと捨て台詞を残して.....

その混乱に乗じ、死刑囚も脱走します。

(part2へつづく)

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