パソコンで改造したポケモンを販売した疑い
23歳逮捕 愛知県警
押収されたパソコンやゲーム機(愛知県警豊田署)
パソコンで改造した人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターを、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」本体に不正に取り込んで販売したとして愛知県警豊田署は4日、名古屋市南区、無職、川松和生容疑者(23)を不正競争防止法違反(技術的制限手段の無効化役務提供)容疑で逮捕した。
同署によると、川松容疑者は2019年11月以降、改造データの販売で115万円以上を売り上げていた。
逮捕容疑は20年4月、自宅のパソコンで、ニンテンドースイッチ用のゲームソフト「ポケットモンスターソード・シールド」に登場するポケモンを改造。
スイッチ本体の制御を不正に解除し、強さなどを改造したポケモンを本体に保存した上、データを販売したとしている。容疑を認めている。
同署によると、川松容疑者はオンラインゲームで使うアイテムなどを現金で売買する「リアルマネートレード(RMT)」サイトで、ポケモンのデータを1匹500円で販売していた。
ニンテンドースイッチ本体にはデータの改ざんやコピーができないよう制御機能が付いているが、川松容疑者は専用ツールで無効化し、ポケモンを改造してニンテンドースイッチに取り込んでいた。
県警によると、ニンテンドースイッチのデータ改ざんを巡る摘発は全国初。県警は川松容疑者が2019年11月から約1年間で、約115万円を売り上げていたとみて調べている。
ニンテンドースイッチは新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要などで人気が拡大。任天堂によると、昨年4~12月の世界販売台数は2410万台で、過去最多だった19年度の年間販売台数を既に300万台近く上回っている。
(愛知県警)