初期は「中年太りした二重アゴのおっさん」だった……。
「名探偵ピカチュウ」のコンセプトアーティストを務めたRJ Palmer氏が、自身のTwitterで初期デザイン案を公開しました。
RJ Palmer氏は、映画の上映が始まってから数週間が経過したタイミングで、7か月にわたって取り組んだ名探偵ピカチュウのコンセプトアートを公開しました。
一時期のコンセプトアートは、実はもう少し“ダニー・デヴィート路線”だったようだ。
ダニー・デヴィート氏とは、身長147cmの個性派俳優。小柄な身なりと声による、独特の演技で名高い人物だ。
ニンテンドー3DS向けに『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』がリリースされた際に英語版は同氏をピカチュウの声優にしてほしいという声が、Change.orgの署名を介して5万件以上集まっており、その影響かデヴィート氏に寄せたデザインとなっていたようだ。
以下が、そのデザイン案である。
RJ Palmer氏は、ピカチュウが電撃を発する関係で、「電気伝導のためピカチュウの頬には毛が生えていない」いうアイデアに傾倒していたという。
そのため、原案ではピカチュウの頬の斑点からは毛が生えていない。
結果的に最終版では頬からも毛が生えており、斑点は小さくなった。毛の無い当時のデザインは最終版ほどうまくいくものではなかっただろうとコメントしている。リプライでも、最終デザインは大成功だったと、初期案から改善された現行案を強く肯定している。
RJ Palmer氏は、Ubisoft San Francisco Studioに勤めるデザイナー。以前からさまざまなポケモンをリアル化するイラストを描き、SNSでイラストを投稿してきた。
地道な活動を続けてきた結果、「Realistic Pokemon」とGoogleで検索をかけたプロダクション・デザイナーよりオファーを受け、「名探偵ピカチュウ」のプロジェクトに参加。コンセプトアーティストとして同作の絵作りに貢献してきた。
もちろん、今回の案を見てもわかるとおり、氏だけの力で現在の「名探偵ピカチュウ」のデザインができあがったわけではない。株式会社ポケモンもクオリティコントロールをしており、さまざまなスタッフの努力と調整の末に、現在の「名探偵ピカチュウ」の骨格ができあがったのだろう。
Palmer氏は、引き続き「リアルポケモン」のファンアートづくりを続けており、『ポケットモンスター ソード・シールド』の御三家ポケモンをリアルに描いたり、また「ソニック・ザ・ムービー」のスタッフに逆オファーをしたりと精力的な活動が続けられている。
二重アゴ!! 



腕も太くてたくましい(汗)
初期デザインは「中年」を全力でアピールする体型だったんですね
