任天堂、㈱ポケモンが約24億円を「ポケモンGO」のためにナイアンティックに出資。

日経発表の情報によると、スマホゲームとして配信予定の「ポケモンGO」の元ネタである「イングレス」を運営する米ナイアンティックに、任天堂、株式会社ポケモン、アメリカグーグル社が共同で約24億円を出資しました。
この3社それぞれの出資額などの詳細は明らかにされていませんが、3社はナイアンティックが一定の条件を満たせば、追加でさらに約12億円の出資をする合意も出来ているそうです。
ナイアンティックは、アメリカグーグル社の中で誕生した社内ベンチャーで、今月から独立した企業となっており、そのタイミングで任天堂とポケモンが出資をしたということになっています。
▼以下、発表された情報(一部転載)
Niantic, Inc.がポケモングループ、Google、任天堂から2000万の資金を調達。
3社は『Pokemon GO』や『Ingress』の成長に期待。
リアル・ワールド・ゲーム『Ingress』などを開発するNiantic, Inc.は、ポケモンおよびその米国子会社である The Pokemon Company International(ポケモングループ)、Google、任天堂から、最大3000万ドルの資金調達をしたことを発表。
同社は今回の投資および戦略的パートナーシップを、『Pokemon GO』の開発、グローバルで成長する『Ingress』コミュニティへの支援、プラットフォームの拡充、新ゲームの市場投入に活用するという。
Niantic, Inc.のCEOであるジョン・ハンケは次のように述べています。
「株式会社ポケモン、Google Inc.、そして任天堂株式会社は、Nianticを次のステージに押し上げてくれる素晴らしい投資家であり、戦略的なパートナーです。
今回の資金は、Pokemon GOの開発、Ingressとグローバルで成長するそのコミュニティの発展と成長、そしてリアル・ワールド・ゲームプラットフォームの構築に活用する予定です」
Pokemon GOは、9月10日に発表されたNianticが手掛ける最新プロジェクトであり、株式会社ポケモンと任天堂株式会社と一緒に開発しています。
新しい作品は、ポケモンを発見するために、現実世界を広範囲にわたってファンの移動を促す画期的なモバイルゲームです。
Pokemon GOは2016年にApp StoreおよびGoogle Play上で提供開始を予定しています。
株式会社ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏は次のように述べています。
「ポケモン社のNianticへの戦略的投資により、世界が今までに見たことのないソーシャル・モバイル・エクスペリエンスを提供できるようになります。
株式会社ポケモンは、コミュニティやイノベーションに対して同じスピリットを共有するNianticのような会社とのパートナーシップを強力に進めてまいります」
Google コーポレートデベロップメント担当副社長ドン・ハリソン氏は次のように述べています。
「Nianticは、位置情報技術、ダイナミックなストーリー展開、そして革新的なゲームデザインを組み合わせることで、大きな可能性を示しました。
当社では、引き続きNianticを支援できることを嬉しく思います」
Google Earthの共同創設者であるジョン・ハンケが、Googleの社内スタートアップとして立ち上げたNianticは、Ingressを制作したことで知られています。
Ingressは、位置情報技術の活用によって、SFの物語を全世界を巻き込む、拡張現実を活用したモバイルゲームです。Ingressは世界で1300万ダウンロードを記録しています。
Niantic, Inc.について…
ナイアンティック社は、モバイル端末を通じて、今までに体験したことのないような冒険や発見、社会的コミュニティを築く、新しい現実世界の体験を作り出す企業です。
CEOであるジョン・ハンケは、同氏が設立したベンチャー企業KeyholeがGoogleに買収された後、Google Geoチーム(Google MapsとGoogle アースを含む)を統率しており、2011年にGoogleの社内スタートアップとして、Niantic Labs(ナイアンティック・ラボ)を設立しました。
2015年8月にGoogleから独立し、現在 Niantic, Inc.(ナイアンティック社)として活動しています。
AR(拡張現実)を用いたアドベンチャーゲーム「Ingress(イングレス)」は、世界200の国と地域に渡り、ダウンロード数は1,300万回以上を記録しています。