石原社長インタビュー | ☆えるわんこ☆

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ポケモンゲームの小学生日本一を決める「第2回ポケモン竜王戦」の開催が決定し、㈱ポケモンの石原社長のインタビューが読売新聞に掲載されました。



(掲載されたインタビュー/一部引用)

頭脳競技としての価値…石原恒和ポケモン社長

ポケモンゲームの小学生日本一を決める「第2回ポケモン竜王戦」(主催・株式会社ポケモン、共催・読売新聞社、日本将棋連盟)が、12月27日に東京・大手町のよみうり大手町ホールで開催される。


ポケモン社の石原恒和社長と将棋の糸谷哲郎竜王に、ポケモンゲームの魅力などについて語り合ってもらった。

 

――第2回開催を前にした心境は。

石原:第1回が成功に終わり、第2回を開催できることになった。より強いチャンピオンの誕生を期待しています。

糸谷:ポケモンは初代のゲームから楽しんできた世代なので、感慨深い。ポスターにはその頃から登場するドラゴンタイプのモンスター「リザードン」が使われている。竜王の名にも通じるので、愛着を感じます。


――糸谷さんは趣味がカードゲームの「マジック・ザ・ギャザリング」。春にその世界大会に出場しました。ポケモン竜王戦には「カードゲーム部門」と「ビデオゲーム部門」がありますが、進め方の基本は「マジック」などのカードゲームと同じです。カードゲームの面白さは何でしょうか。

石原:昔は私も1万枚近く「マジック」のカードを集めたものですが……。今は、どういう考え方でゲームを作っているのかなど、制作者の目で見ています。

糸谷:カードゲームの魅力は、相手と読み合いをしながら、デッキ(プレーヤーが用意するカードの集合)を構築すること。ゲームを始める前から、心理戦や情報収集戦があります。将棋も事前研究が重要ですから、共通点があります。

石原:第2回ポケモン竜王戦は、デッキの構築などを巡り、小学生が個人の知恵で局面をどう乗り切るかという場を作ってみたい。

自発的思考必ず役立つ…糸谷哲郎竜王




――ポケモンも将棋も世界中に愛好者がいます。

糸谷:インターネットの普及で対戦相手の不足が解消され、情報が潤い、分からなかった分野も研究できるようになりました。情報の地域格差がなくなっているのは喜ばしいことです。

石原:将棋以上にネットと親和性が高いのがポケモン。情報収集を含めてオンラインが活用されていて、特に北米では、ネット上での対戦を楽しむ人も多い。



――ポケモンと竜王戦のコラボレーション(共同作業)は、将棋の普及にどう生かされるのでしょうか。

糸谷:ポケモンは多くの子供が知っているので、将棋を指したことがない子供たちも、これを機会に将棋に接してほしいです。

石原:私も、大会を通じて将棋にも出会い、両方の面白さや奥深さを知ってもらえれば、と思います。



――カードゲームを通じて、子供たちは何を学べるでしょうか。

石原:「ゲームばかりしているのはよくない」という風潮がありますが、知的な頭脳スポーツとして競技を楽しめるし、競技を通じて友達が出来たり、知恵比べすることは、価値があることだと思います。

糸谷:戦略思考ゲームは学校の勉強よりも、自発的に考えることが多い。子供の時に自発的に物事を考える経験をすることは、その後、本当に真剣に勉強しなければいけない時に必ず役立つと思います。



――最後に、参加する子供たちにメッセージを。

石原:色々な人に出会い、人と対戦する面白さを味わってほしいです。

糸谷:子供の頃の真剣勝負は、大人になると大きな財産になる。その楽しさを知ってほしいです。




●ポケモンとは?
ポケモン(ポケットモンスター)は1996年から続く人気ゲームシリーズ。

テレビアニメ化や映画化もされた。
プレーヤー同士がゲーム機の中で育てた架空の生物ポケモンを交換し、対戦する通信機能をいち早く導入、世界的なヒット商品となった。

これまでに、シリーズのソフトは世界で累計2億7500万本、カードゲームは11言語で215億枚以上を販売している。

ビデオ、カードゲームとも対人ゲームとしての特性を生かし、2009年から本格的な世界大会を開催。



●プロフィルいしはら・つねかず
1957年、三重県生まれ。
ゲームプロデューサーを経て、98年から、著作権管理やソフトのプロデュースを手がけるポケモンセンター(現・ポケモン)社長。


●プロフィルいとだに・てつろう 
1988年、広島県生まれ。
森信雄七段門下。2006年に四段。第37回新人王戦で優勝。第27期竜王戦七番勝負で森内俊之竜王(当時)を破って初タイトル獲得。