退院をして

やっとお兄ちゃんと過ごせる。

にっちゃんにも、お家に慣れて欲しいな〜と

思い引きこもってました。






まさかの2日後の夜。

何だかまた嘔吐する

しかも何か熱い?

何だろう





とりあえず様子見よう。





そう思い寝かせました。





夜中も何度か起きる。

何か体が熱い。


にっちゃんは体温調整が出来にくい

体です。今は出来るようになりましたが、

GCUにいる時は体温がこもり易く、こもると38.0度以上になります。

その時は扇風機や風を当てて、冷ましてあげます。少しお手伝いをしてあげないと体温調整が自力ではまだ出来ませんでした。




だけど、

こもっている熱さと何か違う気がする

手足は冷たい。


「起きたら病院かな〜」と思っていたら

夜中3時過ぎに泣いて起きて、

抱っこしたら熱い…。

直ぐに熱を測ったら38.7度まで上がってました。そして嘔吐。



こもり熱で出る温度では無い!

と、直ぐに主人を起こしました。



「にっちゃん熱がある!嘔吐も止まらんから、直ぐに病院に行かなアカン!」





主人も飛び起きて

「分かった!何したらいい?」


「とりあえず先に用意して!用意したら、にっちゃんを抱っこしていて。私も用意する。

多分入院になるから、入院の準備もする。」





そう言って、

お互いで交代で準備しました。

主人が準備してる間に病院にも連絡して。





そして問題はお兄ちゃん。





まだ夜中3時。

起きたら学校。

これはもう置いていくしかない。



お互い準備してから

寝ているお兄ちゃんの所に行きました。





「お兄ちゃん、お兄ちゃん。

あのね、にっちゃんが熱があるから今からパパとママは病院に行くね。

直ぐに帰ってくるから寝ててね!」

とパパが声をかけました。



お兄ちゃんも寝ぼけたまま

「うん、分かったー

と、また寝ました。





私が「いや、入院の事も言わな!」と

再度私が

「お兄ちゃん、お兄ちゃん!あのね。

にっちゃん熱があるから多分このまま入院になる。だから、ママも付き添い入院しなアカンねん!起きたらパパはいるけど、ママとにっちゃんはいないよ!

何かあったら、メールでも電話でもして!」





そしたら、寝ぼけながらお兄ちゃんが

「嘘やろーまたママおらんくなるの?」

とダンゴムシみたいに体を丸めて、

顔をお布団に押し付けて泣いてました。

鼻をすする音が聞こえて、

たまらなく辛くなり

にっちゃんを抱っこしながら、

お兄ちゃんの背中に頬を当てて


「ゴメンね!ゴメンね!寂しいよね!

でも、本当にもう行かないと行けないの。

お兄ちゃん、ママ愛してるから!大好きだから。ゴメン、行くね」




と、静かにすすり泣くお兄ちゃんから離れて

病院に向かいました。


 


車に乗って、

にっちゃんはずーっと泣いました。

私はにっちゃんの事も、

置いてきたお兄ちゃんの事も心配で。



主人には、

「救急の入り口で降ろして。荷物は1人で持てる。パパは車から降りないで、そのまま帰ってお兄ちゃんの側にいて。」

  



そして、病院に着いて

私はにっちゃんを抱っこ紐に入れて、

入院準備を持って行きました。





もう嫌だ

こんな事もう嫌

お兄ちゃんがうずくまって泣いていた姿が

頭から離れず。

アレから寝れたのかな

お家で1人、泣いてたのかな

こんな夜中に1人にされて。

怖いし不安だし。

お兄ちゃんの心が心配になりました。



お兄ちゃんの事を

何か考えないと





そして案の定、そのまま入院になりました。





夜中何度も起きていたし、

私もほとんど寝てなかったので、

入院してにっちゃんが寝てから

私も一緒に寝ました。